Nseriesの日本投入も? Nokiaが見る日本市場(2/2 ページ)

» 2005年06月28日 12時08分 公開
[杉浦正武,ITmedia]
前のページへ 1|2       

マウロ 我々はHSDPAにも取り組んでいるし、WiMAXも開発している。「両方を追いかける」というスタンスだ。

 ただし、WiMAXはまだ先行きが不透明な部分がある。HSDPAのほうが先に商用化されると見られており、2006年には市場に登場してくるだろう。現段階では、HSDPAの端末開発予定がクリアになっているというわけだ。

ITmedia これからの携帯は「マルチメディア対応」がカギになってきます。Nseriseでは音楽機能を前面に押し出しましたが、ほかのメーカーも“音楽ケータイ”を次々とアナウンスしています。Nokiaがこれらライバルと差別化できる、一番のポイントはどこですか。

マウロ 我々は、世界のパートナーと協調してマルチメディア端末を開発してきた。単純にデバイスを開発するのでなく、パートナーとアライアンスを組んでいるところがポイントだ。

 例えばカメラでは独Carl Zeissと提携して、レンズの提供を受けている(4月28日の記事参照)。ほかにもAdobeや、プリンティングサービスでは富士フイルム、キヤノンといった企業と協力している。

 Nseriesの音楽サービスにしても、Loudeyeと提携した(4月28日の記事参照)。それによって、多くの音楽ファイルを流通させられるサービスを実現したわけだ。

 Nokia端末は外見上、シンプルなインタフェースを持っている。そのため、各事業者と複雑なアライアンスを構築しているとは、一般ユーザーには見えないだろう。私は前回のインタビューでNseriesを“禅”だと表現した(5月10日の記事参照)。見た目はシンプルだが、中には複雑な工夫が施されている――。禅といったのは、そういうことだ。

(文中敬称略)

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月18日 更新
  1. 縦折りスマートフォン6機種のスペックを比較する サイズ/カメラ/価格の違いは? (2024年04月17日)
  2. 「ポケモンGO」大幅アップデート より自分に近いスタイル変更、現実世界を反映したビジュアルなど (2024年04月16日)
  3. ソフトバンク版iPhone 15 Pro、Pixel 8 Proの一部容量が実質24円 1年で買い替える人向け「新トクするサポート(プレミアム)」の内訳とは (2024年04月17日)
  4. Back Marketの「リファービッシュ製品」が中古と違うワケ 売れ筋はiPhone 13、バッテリー“100%保証”の計画も (2024年04月17日)
  5. 「なめてんの?」前澤友作さん、Metaの“他責的声明”に激怒 著名人なりすまし広告問題で (2024年04月17日)
  6. HMDとハイネケン、透明で“退屈な”折りたたみ携帯を発表 (2024年04月17日)
  7. ソフトバンク、「新トクするサポート(プレミアム)」を4月18日に開始 対象機種は? 現行プログラムとの違いは? (2024年04月16日)
  8. バッファロー製Wi-Fiルーターに脆弱性 対象機種は今すぐファームウェア更新を (2024年04月17日)
  9. 「改正NTT法」が国会で成立 KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルが「強い懸念」表明 (2024年04月17日)
  10. ガストの「テーブル決済」をPayPayで試してみた 便利だけど思わぬワナも (2024年04月14日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年