ジャパンワイヤレスは2006年上期のWiMAXサービス開始を見込むが、この時点で技術が固まっていなければサービス展開は不可能になる。平成電電の佐藤社長は「総務省の決定が遅れる可能性はあるだろう」と話す。
IEEE 802.16eに対応したチップが市場に出てくるのかという問題もあり、同社が示したスケジュールには不透明な部分も多い。ただ、佐藤社長は「WiMAXの採用を一番最初に表明したのは我々(平成電電)だと思っている」とアピールする。総務省が早期に技術規格を整備し、平成電電側に帯域割り当てを行ってくれるとの見方を示した。
なお、ジャパンワイヤレスでは2005年中に、企業などを対象としたWi-Fiのみのサービスを提供予定。こちらは「企業向けのソリューションサービス。オフィスの有線ケーブルを全部無線化する」(ドリームテクノロジーズ)というもののようだ。
ジャパンワイヤレスは当初、PCカードタイプでのデータ通信サービスを提供する予定。その後、同技術を搭載したPDAなども半年から1年後にリリース予定だ。
平成電電の佐藤社長は、基本的に帯域を占有し続けるWiMAXでなければ、QoSが求められるVoIPサービスは実現できないだろうと見る。逆にいうと、前述のスケジュールでWiMAXサービスが順調に始まれば“音声通信サービス”も見えてくるとした。
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