サクサク使えるがマクロに疑問――W31Tケータイカメラ画質研究ラボ(3/5 ページ)

» 2005年07月26日 15時35分 公開
[荻窪圭,ITmedia]
W31T EXILIM S20

 ここのところ東芝の端末はCMOSセンサーを搭載してきたが、W31TはCCD。それによって画質がどうかわったかは気になるところだ。

 やや晴天下ということもあって、黄色がヤバかったり色が全体に浅かったりするものの、爽やかで鮮やかさを感じるレベルにしっかりまとめてきた。ただCCDを採用したにしては、もうちょっと艶やかさがほしいところだ。

 つづいてより苛酷なあずまやを。

W31T EXILIM S20

 中央部が暗いため、露出オーバー気味で色が浅くなったと同時に、ディテールがやや破綻しているけれども、さすがに難しい条件では難しい……というところ。“−1”くらいの補正をかけて、暗めに撮ってやればよかったかもしれない。

 気を取り直して青空の作例を。

W31T EXILIM S20

 やや色は濁りがちで、ざらつき気味だが全体のバランスは悪くない。

 で、ここで色調補正の「あざやか」と「あっさり」を試してみた。

あざやか あっさり

 一目瞭然。「あざやか」にすると青空がより青く際だち、すごく目立つ感じになる。これだけがんばってあざやかにしてもらえれば楽しい。逆に「あっさり」は一転して一昔前のCMOSセンサー画像のような眠い絵になってしまった。同じ天気とは思えない差が面白い。

 で、ハイコントラストじゃない曇天下でも撮ってみた。

Photo

 かなり厚い雲で、昼間でも暗かった日。曇天下でも、ちょっと暗いところではややノイジーで、空との境は白飛びして遊具が溶け込んでしまうなど、ダイナミックレンジの狭さや感度の低さがでてしまった感じである。白飛びの仕方もあまり気持ちいいとはいえないし、手前の遊具と奥の遊具がくっついてしまってるようにも見える。

 さて問題のマクロ。

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