「W32S」に秘められたFeliCaの工夫(3/3 ページ)

» 2005年08月12日 21時46分 公開
[斎藤健二,ITmedia]
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ジョグダイヤルはもう消えたのか?

 さてW32Sを見て、ソニー・エリクソンの伝統だったジョグダイヤルがないことに気づいた人も多いだろう。「W31S」に続き(4月1日の記事参照)十字キーモデルの第2弾となるW32S。ここには同社内でも議論があった。

 「ジョグなくなっちゃったじゃん──という方もいるかもしれない。しかしWIN端末では、ゲームやアプリケーションを使う方が多い。地図なども扱うことを考えると十字キーになった」(大澤氏)

 使ったことのあるユーザーにとっては大好評のジョグダイヤルだが、十字キーに慣れているユーザーから見ると、不安な操作系であるのも事実。MNPの実施も2006年に控え、他社端末からの乗り換えを狙う場合、ジョグダイヤルが障壁になってしまう可能性もある。幸いW31Sではジョグがなかったが、ユーザーから大きな不満はなかったようだ。

 ただし、操作に対するレスポンスの面では苦労をした。「キーの反応については相当議論した。キーリピートが始まるまでの待ち時間などは、ジョグユーザーの感覚に近いよう、チューニングしてある」(村松氏)

着せ替えもW32Sの特徴の1つ。その中でも特筆すべきは、この「フリル」だろう。ちなみに花は分かれて付属しており、ユーザーが好きな位置に付けられるようになっている
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