レビュー
» 2005年09月13日 14時40分 UPDATE

iTunes携帯「Motorola ROKR」を解剖する (1/2)

満を持して登場したMotorolaのiTunes携帯「ROKR」。携帯電話としての基本機能、音楽携帯としての機能をチェックした。

[鈴木淳也,ITmedia]

 ついに発表されたiTunes携帯「Motorola ROKR」(ロッカー)(9月8日の記事参照)。米国では開発元の米Motorolaと携帯キャリアの米Cingular Wirelessがテレビのスポット広告を展開し、マーケティングを開始する計画だという。米Appleが9月8日に開催した特別イベントに設置された展示会場には、このMotorola ROKRの実機をはじめ、iPod nanoやiPodの車載オプションに対応した車の展示などが行われていた。ここでは、この展示会場の写真リポートを中心に、ROKRの特徴を整理してみる。

見た目は普通の高機能携帯

 ROKRは108×46×20.3ミリ、重さ106.9グラムのストレート型端末。176×220ピクセルのTFTカラー液晶、4倍ズーム対応でビデオ撮影も可能な撮影補助用ライト付きのVGAカメラを搭載している。ステレオスピーカー、ステレオイヤホン端子を備え、Bluetoothによる無線通信機能をサポートする。通信方式は850/1800/1900MHzのGSM/GPRS通信に対応し、欧米主要国間を移動してそのまま端末を利用することが可能。電子メールの送受信やJavaアプリケーションの実行、Webアクセスなどの設定も可能で、iTunes機能を除けば、ほぼ普通のスマートフォンと同等の機能を持つ端末だ。

sa_rk.jpg
 展示会場に用意されたMotorola ROKRの実機。中央部の音符ボタンでiTunesを起動し、後はスティックで選曲等の操作を行う(左)。女性の手で持ったところ(右)。大きさは普通の携帯電話と同等だが、ポケットに入れるにはやや大きい印象

 PCとの連携はBluetoothのほかに、USB接続やmicroSDカード経由でのデータ交換が中心となる。ただしiTunesの楽曲転送に用いるのはUSBのみとなる。ROKRにはiTunes用のUSBケーブルが付属し、これを用いてPCとの接続を行う。PCにiTunesをインストールし、ROKRにmicroSDカードを挿入した状態で両者をUSB接続すると、PCからROKRへの楽曲の転送が可能となる。この手順は、通常のiTunes+iPodの組み合わせと同様だ。

 転送した楽曲は、ROKRのiTunes Music Playerで再生できる。可能な操作は「再生」「一時停止」「巻き戻し」「1つ前の曲へ移動」「1つ後の曲へ移動」などで、携帯中央のスティックを用いて行う。また最初から順番に再生するシーケンシャル再生以外に、iPodではおなじみのシャッフル再生も用意されている。ホイールなどの操作系統がなく、保存可能な曲数は100曲前後、シーケンシャルとシャッフルという2系統の再生方法という特徴は、iPod Shuffleのそれに近い。基調講演でスティーブ・ジョブズ氏がROKRとの機能比較でShuffleを例に出したが、その理由はこのあたりにあるようだ。

 気になるのは、iTunes Music Player以外にROKRの操作系統にiTunes絡みの機能が見当たらない点だ。Web接続機能でiTunes Music Storeにアクセスして楽曲を購入したり、あるいは転送した楽曲を(着信メロディとして設定するなど)音楽再生以外の用途で利用することはできないようだ。イメージとしては、「スマートフォン+iPod Shuffle=Motorola ROKR」という形。個人的には今後、携帯電話の通信機能を活かして、PCなしでも楽曲の購入や管理ができるようになれば面白いと思う。

       1|2 次のページへ

Copyright© 2016 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.