ボーダフォンも「おサイフケータイ」――ボーダフォン版FeliCaで何ができる? (2/2 ページ)

» 2005年09月20日 21時50分 公開
[吉岡綾乃,ITmedia]
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リーダー/ライターからテキストを表示する機能も

 ボーダフォンライブ!FeliCaは、NTTドコモのiモードFeliCa、KDDIのEZ FeliCaと基本的に同等だが、一部独自の機能も搭載している。

 1つは、リーダー/ライターから端末のメーラー、Webブラウザ、Vアプリを呼び出したり、任意のテキストを画面に表示させたり、端末を振動させたりする機能だ。例えば、店舗でお金を支払ったあとに「ありがとうございました」といったメッセージを表示したり、視覚障害の人のために、音の代わりに端末の振動で、処理が行われたことを示すなどの用途を考えているという。

 ボーダフォンライブ!FeliCaの独自機能ではあるが、モバイルFeliCaの特徴である、三者間通信を利用して実現している。三者間通信とは、FeliCa対応端末をリーダー/ライターにかざすと、携帯電話のアプリケーションを起動する機能を指す。「三者間通信を利用しているので、他キャリアと互換の機能にすることも将来的には可能だろう」(尾崎氏)

 テキストを表示したり、メールを送ったりする機能についてはNTTドコモのトルカ(9月14日の記事参照)に似ているが、「(トルカが)発表されたばかりということもあり、互換性があるかどうかは分からない。使い方は似ていると思う」(尾崎氏)とした。

 もう1つの独自機能は、セキュリティ関連だ。端末を直接操作してロックをかけたり、電話をかけて遠隔ロックをかける機能に加え、あらかじめ決めたメールアドレスから端末へメールを送ることによって、遠隔でFeliCa機能をロックする仕様で開発を進めているという。また、ロックの設定状態を分かりやすく確認できる機能も搭載する。

「703SHf」に搭載予定のFeliCaアプリは1つだけ

 FeliCaを利用するICアプリは、Vアプリと異なるフォルダから呼び出す形。メニューにはICアプリ用のアイコンを用意する。

 ボーダフォンのFeliCa対応端末第1号機となる703SHfでは、プリインストールされるICアプリは、電子マネー「Edy」用のアプリのみ。「たとえば交通系などのアプリは、地域性も強いし、使う人は使うが、使わないひとは使わないもの。スタンダードな構成にした」(説明員)

703SHfにプリインストールされるアプリはEdy用のみ。ビットワレットが提供する、ごく一般的なものだ
ボーダフォンのFeliCa対応端末ロードマップ。2006年度以降、3Gのミドルレンジ、ハイエンド端末にはFeliCaチップを搭載する。PDC端末については、市場の動向を見ながら考えるという
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