プッシュトークはどう操作する? 徹底攻略(2/3 ページ)

» 2005年10月21日 02時46分 公開
[杉浦正武,ITmedia]

IP電話ならではのメリット、デメリット

 プッシュトークは、前述のとおりIP電話サービス。このためメリット、デメリットがそれぞれある。

 メリットはやはり、定額制を導入できたこと。ドコモは今回新たに、プッシュトークを定額にする「カケ・ホーダイ」なるプランを用意した。プッシュトークは「パケ・ホーダイ」の適用対象外になるが、カケ・ホーダイに加入すれば話し放題を実現できる。

 デメリットとしては、例えば110番、119番といった緊急通報が行えないことが挙げられる。このあたりはIP電話業界全体が抱える問題でもある。また、ドコモのネットワークを通じて音声パケットをやり取りしているわけで、iモードサービスと並存できないという問題もある。具体的には、プッシュトーク中はiモードに接続できないし、iモードメールも受信できない。テレビ電話を着信することも不可能だ。

 ただ逆にいえば音声サービスとは並存できるわけで、設定にもよるが「電話優先」にしておけば、プッシュトーク中に電話がかかってきた場合に普通に着信を取ることができる。プッシュトーク中の電話は留守電に誘導する、といったことも可能だ。

音質は?

 VoIPサービスといえば、気になるのは音質面。説明員によれば、プッシュトークでは32kbps程度の帯域を使って音声パケットを伝送している。ブロードバンド環境下で提供される無圧縮のIP電話サービスは80kbps程度の帯域を使うから、単純に考えればこれより音質は悪いことになる。

 ただし、実際に聴いてみた限りではそれほど悪くない。FOMAよりは悪いが、PDCよりはいいといったところか。プッシュトークはハンズフリーで話せるから、その場合は相手の声が耳から離れたところで聞こえてくることになる。そのため、周囲の環境によっては聞き取りにくいこともあり得るのだが、右下ソフトキーを押してハンズフリー設定をオフにして、直接耳にあてればなかなかの音質だ。

 気になるのは、音声の遅延。説明員は1〜2秒と話していたが、実感として2秒以上かかる場面もあった。遅延と音声品質はトレードオフの関係にあるため、クオリティのバランスを保つために多少遅延は犠牲になったところがあるようだ。ちなみに、細かい点だがプッシュトークを発信してから、相手の電話に着信するまでもかなりのタイムラグが感じられた。

*初出時、プッシュトークは「ハンズフリーがデフォルト設定」と記載していましたが、誤りでした。訂正します。

電話帳との連携

 プッシュトークはプッシュトークボタンを押して、事前に設定しておいたグループを選んで発信する……というのが普通の流れ。ユーザーは画面下方に見えている「新規」を選んで、プッシュトークをかけたい相手を登録できる。ただし、プッシュトークは電話番号でかけられるため、異なるかけ方もできる。

Photo プッシュトークメニューから、メンバーを新規登録できる
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