ドワンゴは、ひろゆき氏と組んで何を始めるのか(3/3 ページ)

» 2005年11月29日 18時00分 公開
[杉浦正武,ITmedia]
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 ニワンゴのポータルサーバには、ユーザーから多くの検索データが蓄積される。ここですぐ考えられるのが、決まった検索キーワードを入力したときのみ表示される「リスティング広告」の形式だ。あるいは例えば特定の駅周辺情報ばかり検索しているユーザーがいれば、その駅にひもづけられた広告を配信する……といったように、全体的なユーザープロファイルを分析して広告を配信することが考えられる。

 ただし、あまり度が過ぎた広告がメール本文に掲載されていると、そのメールはたちまち「迷惑メール」となる。このあたりのさじ加減が難しいところだ。「広告素材がユーザーに不快感を与えることを恐れている」。広告がどの段階で、どう入ってくるのか。検索結果を知らせるメールに掲載されているのか、それとももう1通別のメールとして届くのかなどを、じっくり検討する必要があるという。

 この点は、見通しが若干不透明なところだが、杉本氏は広告業界からの期待は高いのだと説明する。

 「代理店といろいろディスカッションしていると、将来的な広告市場として考えればこの事業は『アリ』じゃないかと。期待感がある、トライしてみようということだ」

 杉本氏は、ニワンゴのサービスは開始当初から完成されたものではないと認める。しかしそれは、多くのユーザーに使ってもらうことで、進歩していくものだとも話す。「ニワンゴは、歩み始めたばかり。ユーザーに育ててもらいたい」

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