N902iは、ここがN901iSから進化したNECに聞くN902i(後編)(2/2 ページ)

» 2005年12月06日 00時53分 公開
[杉浦正武,ITmedia]
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 N902iはメニュー構成にも新たな工夫を取り入れた。新採用の「スライディングメニュー」がそれで、メニュー画面で左ソフトキー「ランチャ」を押すとランチャー表示のスライディングメニューに切り替わる。

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 これにより、選択項目の下の階層を次々と表示可能。使いたい機能を、探しやすいとうたう。またこの状態で右ソフトキーを押すと、キーワード入力による機能検索を行える。

 高梨氏は、実はこの“機能検索”は似たものをPDC端末の時代に備えていたと苦笑する。「FOMAになって、便利だった機能がなくなったというユーザーの声は把握している。PDCからFOMAに移行する際、詰められなかった機能を搭載した」

タスク切り替え、メール閲覧、フルブラウザ……まだまだある細かい改善

 高梨氏はほかにも、改良ポイントはいくつかあると話す。たとえばN902iでは「MULTI」キーを押すと、左下にマルチタスクの状態が表示される。ここまではN901iSと同じ。

 だが、マルチタスクで1つ前に操作していたタスクを呼び出そうと、再度「MULTI」キーを押すと、画面が切り替わらずに左下に複数のタスクが表示される。「画面をジャマせずに、切り替えを行える。メールしながらマルチタスクを利用したい場合などは、便利なのではないか」

Photo (左)N901iSでは、別画面を表示してからタスク切り替えを行う(右)N902iでは、画面左下に小さくタスク切替メニューが表示される

 メールといえば、N902iでは受信メールを一覧表示させた場面などで、カーソルが当たっているメールの本文内容を一部表示させることが可能になった。同じタイトルのメールが複数並んでいる場合など、いちいちメールを開くことなく本文を確認できる。

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 またN901iSから搭載したフルブラウザも、若干の機能向上が見られる。N902iのフルブラウザでは、右ソフトキーの「機能」から「スクロールモード」を選択すると、HTML画面を上下左右のほかに「斜め上」「斜め下」も含めた8方向に自在にスクロールできるようになっている。

 このあたりは、ニューロポインターを採用しているNEC端末ならではの操作性だ。多少、操作に画面遷移が追随しない場面も見られるが、閲覧の自由度が高いことに間違いはない。高梨氏は、N902iには静止画手ブレ補正など注目の新機能も乗っているが、使いやすさも強化したのだと改めて強調した。

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