音楽ケータイと使いたいBluetoothヘッドセット「PULSAR 590A」(2/3 ページ)

» 2006年02月03日 14時50分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

音楽再生と音声通話のスムーズな連携

 本製品は2つのBluetoothデバイスの機能を持つが、利用時に特に難しい点はない。付属のユニバーサルアダプタを利用する場合、ヘッドフォン側をペアリングモードにし、ユニバーサルアダプタの電源を入れて中央のボタンを押すだけで音楽再生用のA2DPプロファイルで接続設定が完了する。以降はユニバーサルアダプタの中央のボタンを押すだけで接続されるため簡単だ。

 Bluetooth対応の携帯電話やBluetoothアダプタを利用する場合も特別な操作などは不要で、音楽再生用にA2DP、通話用にHSPまたはHFPでそれぞれ接続設定を行えば良い。もちろん音楽再生用と通話用に別々の機器と接続することも可能なため、ポータブルオーディオ機器にユニバーサルアダプタを接続して音楽再生用に、Bluetooth対応携帯電話と通話用に同時に接続するといった使い方もできる。

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ユニバーサルアダプタは中央部がボタンになっており、このボタンを押すことで接続設定や接続を行える。接続待機中はボタンの周囲が赤く、接続中は青く点滅する。電源スイッチはヘッドフォンと同じくスライド式で、簡単確実で誤動作が少ない点は評価できる

 音楽再生用と通話用の両方で接続している場合、音楽再生中に着信があると着信音が鳴り、これを通知、オンフック操作をすることで通話が行なえる。そして通話が完了すると再び音楽再生に復帰する仕組みを備えている。通話中に再生を一時停止する機能はないが、よほど通話が長引かない限りそれほど不便ではないだろう。

 ただ「P902i」では、音楽再生用と通話用の両方で接続設定した場合、音楽再生中に着信があると、通話はできるものの、通話が終了しても音楽再生用の接続が切れたままで再接続されなかった。同種のほかの製品でも同じ現象が発生したので、本製品に限った問題ではないようだが、P902iでの利用を考えている人は注意したい。

 操作系はいたってシンプルだ。通話に関しては右のスピーカーユニットの側面に備えられた大きな丸ボタンの上側を押すだけでオンフック、オフフックが可能だ。また下側を押せばミュートもできる。ボタン周囲で4分割されたリング状のボタンの手前側を押せばボリュームアップ、後ろ側を押せばボリュームダウン。ボタンが大きいこともあり、誤操作することはほとんどないだろう。

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操作系はヘッドフォンの右側に集中している。フック、ミュート操作用のボタンは大きく手探りでも操作を間違えることはまずない。ただ、ボリューム操作は上下のボタンで行う仕様の方が分かりやすいのではないかと思う。後述するリモートコントロール機能では、リング状のボタンの上が曲送り、下が曲戻しに対応している

AVRCPプロファイルを利用した遠隔操作も可能

 本製品はAVRCPプロファイルを利用して音楽再生をリモートコントロールできる。操作できるのは再生/一時停止/前後の曲間移動のみだが、ワイヤレスのメリットをさらに大きくしてくれることは間違いない。リモコン操作時は右側面にあるボタンの下側が再生/一時停止になり、リング状に配置されたボタンの上が次曲、下が前曲への移動になる。なお付属のユニバーサルアダプタ利用時には、オーディオプレイヤーとステレオミニプラグ経由で接続することになるため、リモコン機能は利用できない。

 今回はAVRCPプロファイルに対応する「P902i」で利用してみたが、問題なく音楽再生とリモコン操作が行えた。音楽再生を始めるときだけは、直接P902iを操作する必要があるが、一時停止や曲間移動ができるだけでもかなり快適だ。

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