WINハイエンド機「W41S」の基本機能をチェックするW41Sレビュー第1回(3/3 ページ)

» 2006年02月07日 19時25分 公開
[園部修,ITmedia]
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暗部の補正ができる「ルミナス変換」が便利なカメラ機能

 カメラ機能は右側面にあるカメラキーで呼び出す。短押しで静止画、長押しだと動画モードで起動する。起動後は、カメラキーを押すかEZキーを押すことで動画と静止画が切り替え可能だ。

 撮影モードは「壁紙サイズ」「ケータイサイズ」「VGA」「SXGA」の4つが用意されている。各解像度は以下の通り。

画質設定解像度画像サイズ内蔵メモリでの
撮影可能枚数
拡張子
ケータイサイズ120×1609Kバイト以下約2000枚jpg(DCF非準拠)
壁紙サイズ240×320約25Kバイト約1439枚jpg(DCF非準拠)
VGA640×480約85Kバイト約454枚jpg(DCF準拠)
SXGAメール1280×960約85Kバイト約454枚jpg(DCF準拠)
SXGAノーマル1280×960約240Kバイト約163枚jpg(DCF準拠)
SXGAファイン1280×960約370Kバイト約103枚jpg(DCF準拠)
※撮影可能枚数は、EZアプリなどをすべて消去し、39.5Mバイトのデータフォルダが空の場合の目安

各解像度は[アドレス帳]キーを押すとトグルで切り替えられる。なお撮影スタイルは、解像度の表記を見ると分かると思うが、壁紙サイズとケータイサイズは縦位置で、VGAとSXGAは横位置での撮影が基本となる。VGA以下の解像度では14段階のデジタルズームも利用可能だ。

 画質の設定は「SXGA」設定時のみ「ファイン」「ノーマル」「メール」に変更できるものの、他のモードでは選択肢はない。十字キーの上下はデジタルズーム、左右では露出補正が行える。[#]キーでホワイトバランスがオートを含む5種類から、[アプリ]キーでシーンプログラムがオートを含む8種類から選べるのは慣れると便利だ。「スポット測光」や、画面に縦横3本ずつの補助線を表示する「撮影補助線」といった機能も用意し、少々凝った撮り方にも対応できる。

 撮影時のレスポンスは決していいとは言えないが、これは慣れるしかないだろう。決定キーを押してからワンテンポ遅れてシャッターが切れる点や、画像を保存した後カメラが再起動するまでに数秒待たされる点は改善を望みたいところ。

 125万画素のCMOSだけに細部の解像感は甘く、ノイズも少なくない。また、明暗差の大きいシーンでは比較的すぐにハイライトが白飛びしてしまう。とはいえ、携帯電話の液晶画面で見るレベルであれば特に不満はないのも事実だ。

 「ルミナス変換」という、画像の暗部のみを明るく補正できる便利な機能があるのは特筆できる。撮影済みの画像に対して、10〜100パーセントの10段階で補正が行えるため、逆光で撮影した人物写真の顔を明るくしたり、露出アンダーの写真を明るく補正したりできる。

 1つだけ気になったのは、CMOSならではの、動くものが斜めに写ってしまう現象である。例えばカメラを縦位置に構えて歩きながら撮影したりすると、水平の線が波打ってしまう。横位置ではこれが垂直の線に影響する。画像の両端で処理を行う時間にずれがあるために起こるものだ。携帯のカメラで流し撮りをしたりする人はそうそういないだろうし、要はカメラをしっかり持って撮影すればほとんどの場合回避できるのだが、これは故障ではなく仕様であることは知っておきたい。

 撮影した写真は、データフォルダにアクセスすると一覧表示が可能。標準では3枚分のサムネイルと詳細情報が表示されるが、これをサムネイルのみを9枚表示したり、ファイル名のみ8個表示したりもできる。メールに添付するには、この一覧表示画面か写真を画面に表示した状態で[メール]キーを押して「Eメール添付」を選べばいい。メール作成時にカメラを起動すれば、そのまま撮影した写真を添付して送ることも可能だ。

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