中村社長が話した「ドコモのワンセグ」そして「ソフトバンク対策」(2/2 ページ)

» 2006年03月31日 01時27分 公開
[杉浦正武,ITmedia]
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 ソフトバンクの携帯事業は、ドコモにとって脅威なのか。中村氏は「基本的にボーダフォンからソフトバンクに変わったといっても、基本的なところに特別な変化はない」との見方を示す。加えて、相手がどうあろうともドコモとして携帯事業に取り組む姿勢は変わらない――と、公式見解を繰り返す(3月17日の記事参照)

 ただし、「Yahoo!JAPANという強いポータルを持っているし、(固定の)インターネットと接続するフルブラウザサービスなどは考えられるだろう。どういうことがあってもびっくりしないように、いろんなことを想定はしている」と警戒感も見せる。

 やや興味深かったのは、「端末は我々のほうが先輩だ」と強気のコメントが聞かれたこと。携帯事業の根幹を占める、魅力的な端末開発ではなかなか追いつけないだろうとの見方を示した。なお、ソフトバンクが1.7GHz帯を返上するかどうかという問題では「総務省が決めること」とそっけない回答に終始した。

 中村氏は最近リリースした新機種の中で、“キッズケータイ”こと「SA800i」が好調だと話す。

 「8万弱(の契約)と、売れ行きがいい。このうち9割が新規契約で、低い年齢層のユーザーを開拓する効果を上げている」。キッズケータイというジャンルの携帯はこれまで比較的手付かずできており、普及率も低いのだろうという。

 ただし、これを手放しで喜ぶわけにはいかないと中村氏。理由は「小学生が安全のために携帯を持ち歩かなければならないほど、ぶっそうな世の中になっているのだろうか」との思いがある……とのことだった。


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