結果発表:携帯メーカーにどんなイメージを持っている?(au編)+D Voice(2/3 ページ)

» 2006年04月18日 20時16分 公開
[杉浦正武,ITmedia]

カシオ計算機

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 カシオ計算機は、驚くほどの高評価となった。なんと“全項目でトップ”という快挙を達成。ITmedia読者の意見であり、au全ユーザーの評価ではないとはいえ、ここまで極端に支持が集まっているのは興味深い。

 自由記述を見ると「機能、デザイン、操作性が高い次元でまとまっている」「今まで色んなメーカーの端末(他のキャリアを含め)を使いましたが、カシオが一番使いやすい」「短所がないような気がする」などが代表的なコメント。もちろんデザインが悪いという声や、使いにくいという声もあるのだが、それが目立たなくなってしまうほど賞賛の嵐だった。

 機能的な特徴を1つ挙げるとすれば、やはりカメラということになるようだ。「とにかくカメラが綺麗という印象」「やはりカメラ機能ではカシオが一番だと思う」。ほかに、ワイド液晶も評価が高い。逆に弱点としては、複数のユーザーが端末サイズの大きさに言及している。「auで売れる端末を作るな、と感じさせる。ただ……デカくない?」。「W41CA」でコンパクトになったとはいえ、このイメージはまだ抜けないらしい。

 防水機能を持った「G'zOne TYPE-R」のような、特徴的な端末をリリースしている点もポイントにつながっているようだ。「G'zシリーズの防水性能は特筆ものだと感じます。携帯する機器だけに重要ですよね」「G'zシリーズを定期的に出してほしい」

 1つ面白いのは、カシオがauのトップメーカーである構図に変化が起きるかもしれない、と見るユーザーが複数いたこと。理由は、ドコモのイメージ調査で人気トップだったシャープの参入にある。「auの中では『カメラといえばカシオ!』の独壇場だったが、シャープの参入でどう変わるかが楽しみ」

日立製作所

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 日立製作所は、ほとんどの項目で平均的なポイントを獲得した。「先進的」の項目では、カシオ計算機に次いで2位のポジションにつけている。

 先進的だと見られている理由は、例えば初代WIN端末の1つである「W11H」をリリースした(2003年10月22日の記事参照)ことにあるようだ。ほかにもスライドケータイの「W22H」や、最新機種のワンセグケータイ「W41H」などが頻繁に話題に上っている。ちなみに、東芝製「W41T」が大きすぎると総スカンを食ったのに比べると、W41Hは「ゴツイ」という声に混じって「意外に手に収まる」というフォローの声も入る。

 デザイン面では、“丸いデザインのメーカー”というイメージがあるようだ。「PENCK」のデザインが良かったという声も複数ある。ただしその丸さを嫌うユーザーもいるから、なかなか難しい。「R面(=曲線の面)が好きなメーカーという印象。でも最近あの丸っこさがやり過ぎに感じる」

 意見の中で特に目立ったのは、着信時の動作を細かく設定できる「気配りスイッチ」を高く評価する声。逆にいえば、最近の機種には同機能が搭載されていない(2004年10月13日の記事参照)ことへの不満はかなり強い。「気配りスイッチがなくなったのが非常に痛い」「気配りスイッチの使い勝手が良かっただけに、復活をお願いしたいところ」「カシオと統合して(編集部注:合弁会社を発足させて)使いやすくなった反面、気配りスイッチなどがなくなってしまったのが残念」

 ちなみに、カシオ計算機と比較して“カシオよりは若干劣る”と厳しい判定を下すユーザーも少なくなかった。「最近はカシオ端末そのものになってしまったため、特に印象に残らない。前のほうがよかった」などの声もかなり目に付く。「かつての日立には独自の美点が多々存在した。今もソフトがカシオ系なので無難ではあるのだが、昔もちょっと思い出してくれるとありがたい」

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