進化する韓国の携帯アクセサリー韓国携帯事情(2/2 ページ)

» 2006年05月26日 21時46分 公開
[佐々木朋美,ITmedia]
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韓国市場でもBluetoothが流行の兆し

 これまでBluetoothの利用がそれほど多くはなかった韓国だが、ワイヤレスで機器同士を接続できる便利さから、少しずつではあるが関心が高まっている。それとともに対応製品も増えてきた。

 韓Samsungは、通話に利用できるBluetoothヘッドセット「WEP150」を発表している。これを装着すれば電話の発着信および通話が可能となり、発信時は最後にかけた電話番号にかけられる。

 ちなみにSamsungといえば韓国ではMP3プレーヤーの「yepp」ブランドが有名だが、AnycallブランドのMP3プレーヤー「SBH300」も発売されており、これはBluetooth対応の端末となっている。

 韓LGではBluetooth対応リモコンを販売している。MP3専用チップを内蔵し、質の高い音で音楽を楽しめる「LG-LP3900」(LG Telecom)に対応したこのリモコンでは、MP3プレーヤーの操作だけでなく電話の発着信、電話番号検索、SMS確認などができる。

PhotoPhoto 左は韓Samsungの「WEP150」。最大8時間の連続通話と、200時間の連続待ち受けが可能だ。重さは15グラムしかなく、耳にかけても負担にならない。右の「SBH300」は、Bluetoothを通じて携帯電話内のSMSや通話記録、住所録を確認することができるデバイスだ
PhotoPhotoPhoto 左の写真は、上下にスライドさせるとカメラが現れる「LG-KP3900」。「クイックダウンロード方式」を採用しているため、通常は20〜30秒かかるPCから携帯電話へのMP3データのコピー時間が、5〜7秒に短縮されているのが特徴だ。中央はLG-LP3900のオプションとして用意されているBluetoothリモコン。連続通話時間は7時間以上、連続待ち受け時間は100時間以上というスペックを持つ。右は韓LGのBluetoothヘッドセット「HBM-300」。耳にかける部分の上部が180度回転する仕様で、左右どちらの耳にも違和感なくつけられる。連続通話時間は約7時間で、連続待ち受け時間は約170時間

 今後成長が見込まれる韓国のBluetooth市場に、対応製品を本格的に投入する動きもある。LG商社はモバイルハンズフリー製品を展開している「Jabra」と提携し、Bluetoothヘッドセットなどの販売を開始すると発表した。

 ここで発表されたのは、デンマークのデザイナー、Jacob Jensen氏が、Jabraのためにデザインしたもので、ヘッドセットの「Jabra JX10」「Jabra BT620s」および、ステレオUSBアダプターである「Jabra A320s」の3製品だ。

 Jabra JX10は片耳にかけて、Jabra B620sは両耳にはめて使用する。またJabra A320sは、Bluetoothに対応していないPCやPDAなどの機器に接続し、Bluetoothヘッドセットなどとの交信が可能なようにするアダプタだ。

 LG商社は、韓国における2006年のBluetooth市場が、170万台にまで成長すると予測している。Bluetooth市場をめぐる各社の争いの火ぶたが切られた今年、好奇心旺盛な韓国ユーザーがこれをどこまで受け入れるのか注目だ。

Photo Jabra JX10と、その卓上充電クレードル。USBでPCと直接つないで充電することもできる。重さ10グラム以下、大きさ4センチ以下というコンパクトさと、洗練されたデザインが特徴だ

佐々木朋美

 プログラマーを経た後、雑誌、ネットなどでITを中心に執筆するライターに転身。現在、韓国はソウルにて活動中で、韓国に関する記事も多々。IT以外にも経済や女性誌関連記事も執筆するほか翻訳も行っている。


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