注目のVGA+ディスプレイだが、メニュー/設定画面、メール作成画面などは従来のQVGA仕様となっている。高解像度画面の恩恵を受けるのは、待受画像、フルブラウザとドキュメントビューワ、ナビゲーション画面、カメラ機能を使用する場合だ。また、iモード使用時もコンテンツ側がQVGA仕様で作られていることから、VGA+表示はできない。
N903iに搭載のフルブラウザには、タブ機能が付いている。N902iSのフルブラウザでも複数の画面を切り替えて表示することができたが、タブは表示されず機能ボタンで1ページづつ切り替えていく必要があった。タブ機能の追加により、5ページまで同時に表示でき、さらにニューロポインターでタブを指定することでダイレクトにページを開くことが可能になった。
また、新たに横向きの画面表示が行えるようになり、解像度だけでなくアスペクト比もPC的な環境でWebページを閲覧することができる。
アウトカメラはオートフォーカス付きの有効320万画素CMOSで、画像の最大記録サイズは2048×1536ピクセル。撮影時はもちろん、撮った画像の閲覧においてもVGA+の高解像度で表示する。N902iSでは、有効200万画素のスーパーCCD ハニカムを搭載し、有効画素数は400万画素相当の2304×1728ピクセルだった。CCD ハニカムから通常のCMOSセンサーに変わったため、記録サイズでスペックダウンしているが、有効画素数はスペックアップしている。
さらに、従来は静止画で6軸方向のみだった手ブレ補正機能が、動画の4軸方向でも補正する「ウルトラデジタル手ブレ補正」に進化。ムービー撮影でも手ブレに強いケータイとなった。
ワンセグとHSDPA対応以外の903iシリーズで標準搭載となったGPS機能も、N903iではVGA+対応となっている。端末には、GPS機能と連携するiアプリの「ゼンリン地図+ナビ体験版」をプリセット。表示する地図画像の解像度が高いため、1画面あたりの情報量が多く、車載ナビゲーションシステム並の充実したナビ環境を提供する。説明員によると、測位方法はGPS測距を基地局との位置情報で補完する半自律型。
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