「SO903i」の特徴は、何と行っても強力な音楽機能。端末を閉じると、背面のサブディスプレイと音楽操作用ボタンを使う音楽プレーヤーに早変わりする。
端末を閉じた状態で、背面の中央にある再生ボタンを長押しすると音楽プレーヤーが起動。以前に音楽を再生した場合は、そのまま再生ボタンを押すと前回の続きから再生できる。
再生ボタンを中心に十字に並ぶ音量上下、早送り・早戻しボタンが、メニュー画面の上下左右への移動も担当し、全曲シャッフル再生も選べる。アルバムごと、アーティストごと、ジャンルごとの楽曲検索に対応し、プレイリストを呼び出すことも可能だ。「よく聴く50曲」「最近聴いた50曲」というスマートプレイリスト的な検索も行える。
メモリは合計1Gバイトの内蔵メモリに加え、miniSDカードとメモリースティックDuo/PRO Duoに両対応した外部メモリスロットを備える(miniSDとメモリースティックDuo/PRO Duoを一度に両方使うことはできない)。内蔵メモリはデータBOXに94.6Mバイト(着うたフルのみ保存可能)、本体拡張メモリには749.7Mバイト(MP3、HE-AAC/AAC/AAC-LCを保存可能)が割り当てられ、外部メモリはminiSDが最大2Gバイト、メモリースティック PRO Duoが最大4Gバイトのメモリカードを利用できる。
基本的に楽曲は付属の音楽管理ソフト「SonicStage」で管理/転送する仕様で、SonicStageで作成したプレイリストを転送することも可能だ。プレイリストはSO903i上でも作成できる。なお、MP3、AACについてはSonicStageを介さず転送することも可能だ(11月17日の記事参照)。
音楽プレーヤーは着うたフルに加え、MP3/AAC/ATRAC3/ATRAC3plusに対応し、SonicStageでCDからリッピングしてそれを転送できる。なお、ATRAC3/ATRAC3plusの楽曲はメモリースティックPRO Duoにのみ転送できる。
内蔵メモリ、外部メモリのどちらに曲を保存しても、プレーヤー上では区別なく一覧で表示される。曲のフォーマットが異なる場合も同様だ。
プレイリストには、内蔵メモリの曲も外部メモリの曲も混在させて登録できる。混在状態で曲送りをしたときも素早く曲間を移動できた。
楽曲ファイルをどのメモリに保存しても使い勝手が変わらない点は便利だが、保存した曲を端末上で別のメモリに移動させることはできないようだった。
WMAに対応していないため、残念ながら定額制音楽配信サービスの「Napster」は利用できない。またAACには対応しているが、DRM付きのAAC(iTunes Storeで購入した曲)の再生もできない。
ただ、楽曲配信サイトMoraで購入した曲の転送/再生には対応する。購入した曲はメモリースティックPRO Duoに保存すればいい。
※今回の検証および確認はあくまでも開発段階の試作機によるものなので、製品版では仕様が変わる可能性もあることをご了承いただきたい。
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