“ケータイ最強”のカメラはデジカメを超えた?──「910SH」荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(3/5 ページ)

» 2006年12月05日 22時51分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

 910SHは、国内の携帯では初となる光学3倍ズームレンズを搭載する。上下のズームキーにより、11段階でズームする。

1/50秒、F3.6、ISOオート、0EV、WB太陽光1/25秒、F7.0、ISOオート、0EV、WB太陽光 広角側(左)、望遠側(右)

 望遠側のピントがうまく合っていなかったが、このくらい画角の違いを楽しめる。もちろんデジタルズームと違い、ズームによる画質の劣化もない。

 ちなみにこの2枚はホワイトバランスを「太陽光」にセットして撮影したもの。「オート」のままだと強く合わせすぎてしまうようで、枯れ葉のテイストがうまく出なかったからだ。

 なおホワイトバランスを「オート」に設定して、望遠側できちんととピントを合わせるとこのような感じになる。

1/60秒、F7.0、ISOオート、0EV、WBオート ホワイトバランス:オート

 しっかりと白い被写体は白くなり、ピントもちゃんと合う。

1/50秒、F7.0、ISOオート、0EV、WBオート 望遠

 次も望遠側。たいていのズームレンズは望遠の方がレンズは暗くなる。910SHは、広角側がF3.5なのに対し、望遠側はF7.0(ちなみに一般的な3倍ズームレンズ付きデジカメだと、F2.8-F5.6前後が多い)と、望遠側が暗い。そのため、望遠側はシャッタースピードが遅くなる イコール 被写体ブレや手ブレを起こしやすくなる。これは注意したい。

 接写するときは、フォーカスモードを「接写」モードにする。この場合、光学ズームのレンジが限られ、望遠側が少し短くなる。

1/150秒、F5.8、ISOオート、0EV、WBオート 接写/望遠側

 それでもこのように、望遠側ならではの迫力のある絵が撮れる。比べてみると特に違いが分かる。

1/30秒、F3.6、ISO200、0EV、WBオート1/8秒、F5.8、ISO200、0EV、WBオート 接写/広角側(左)、接写/望遠側(右)

 上の作例は、広角側で約8センチ、望遠側は約10センチの距離から撮ったもの。望遠側の接写は迫力が明らかに違うし、遠近があまりつかないので、このような小物を撮ると形がきれいに見える(タイヤに毛がついてたのはご愛敬)。

 ただし、前述したように望遠側ではシャッタースピードが遅くなるので注意したい。

1/130秒、F3.6、ISOオート、WBオート バラ(接写モード)

 ついでにバラの写真も。背景が暗かったのでマイナスの明るさ補正をかけてある。

 続いて夜景を。

1/30秒、F3.6、ISOオート、0EV、WBオート1/8秒、F3.6、ISOオート、0EV、WBオート 通常モード(左)、夜景モード(右)

 「通常」モードだと感度をむりやり上げるためにノイズが多くなりあまりきれいには撮れなかったが(シャッタースピードは1/30秒)、「夜景」モードにするとけっこうきれいに撮れる。ただ、夜景モードにすると「手ブレ補正」が効かないので注意が必要だ。

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