解像度が低い、操作しづらい、PCのように閲覧できない──。これは携帯でPCサイトを閲覧する際の不満点として挙げられる項目だ。こうした不満を“ネットケータイ”「W51H」が解消する。
ディスプレイを表にして折りたたむと、横表示の高解像度な大画面でPCサイトを閲覧できる「W51H」。スクロールやリンク先へのアクセスに使うスマートセンサーとの組み合わせは本当に使いやすいのか。
ワンセグケータイ「W41H」で、機能もデザインも“小さなテレビ”のような端末を開発した日立製作所。最新モデルの「W51H」で目指したのは“手のひらサイズのネットPC”だ。
解像度480×800ピクセル、2.9インチのワイドVGA液晶でPCサイトを閲覧できるのが「W51H」。PCサイトビューアーは横表示に対応しているのか。
「まるでPCのように」──このようなテーマで、大画面&高精細の液晶と、新たな操作方法を採用した日立製作所製端末が「W51H」。 PCサイト/ドキュメントビューアーや地図表示、カメラなど、ワイドVGA表示に対応する2.9インチのIPS液晶を存分にいかした機能を搭載する。
日立製作所の「W51H」は、回転2軸ボディに2.9インチのワイドVGA液晶を搭載したWIN端末。ディスプレイ下部に装備した指紋センサーは十字キーと決定キーの役割も担う。
KDDIは日立製ワンセグケータイ「W43H」のマイナーチェンジモデル、「W43H II」を1月中旬から発売する。新色が追加され、内蔵コンテンツなどが一部変更になっている。
強力なワンセグ機能を備えた「W41H」が「W43H」として生まれ変わった。“テレビ”を強く打ち出したW41Hから、自然な形でテレビ機能を備えるトータルなデザインを備えた端末に進化している。
パケット定額制や各種検索サービスの導入、PCサイトビューアーの搭載など、携帯を取り巻くインターネット環境はめまぐるしい進化を遂げている。
ユーザーのPCサイトビューアー利用も加速度的に増えており、SNSやブログの更新などのコミュニケーションツールとして、また出先でさまざまな情報を検索するためのツールとして携帯を使うのが一般的になりつつある。
その一方で、こうしたサービスに携帯側の対応が追いついていないのも事実だ。携帯向けのインターネットサービス環境が整えば整うほど、“もっとPC並みの利便性がほしい”というニーズも増えてくる。
そこで+D Mobileでは1月26日から2月4日まで、「携帯のインターネット利用」に関する調査を実施した。この調査からは、携帯でPCサイトを利用する際にユーザーがどんな機能を重要視しているのか、また現状、どんな点を不満に感じているのかが浮かびあがってきた。
重要視する項目の上位5つに挙がったのが「操作性・インタフェース」「通信速度、表示速度」「スクロールのしやすさ」「画面の緻密さ(WVGA/VGA)」「電池の持ち」。一方、不満点の上位5つに挙がったのは「一度に表示できる情報量が少ない」「通信速度、表示速度が遅い」「電池がすぐになくなる」「PCと同じように表示されない(レイアウトが崩れる)」「画面が小さい」というものだ。
不満点のトップに表示領域が挙がったことからも分かるように、PCサイトを閲覧するにはQVGA(320×240)表示はやや物足りないスペックといえる。また、PCと違ってデフォルトが縦長の携帯のディスプレイでは、多くの場合、横幅が800ピクセルに収まるように作られているPCサイトを見るために何度もスクロールしなければならない。重視するポイントのトップに挙がっている操作性も決してよいとはいえないわけだ。
もっと快適にPCサイトを閲覧できる携帯はないのだろうか──。こうしたユーザーの要望に応える形で登場したのが、auの日立製作所製WIN端末「W51H」だ。
携帯のネット利用にフォーカスして開発されたW51Hは、480×800ピクセルのワイドVGA対応のディスプレイを搭載し、ディスプレイ下部には指紋認証に加えてPCのようなタッチパッドとしても機能する「スマートセンサー」を装備する。PCサイトビューアーはauの春モデルで唯一、ワイドVGAで横表示に対応するなど、PCライクなインターネット利用に徹底的にこだわった端末だ。
このW51Hが、どれだけユーザーの不満点を解消するのか──。一連のサイト閲覧シーンを追いながら見ていこう。
見たいPCサイトを表示させるまでの操作は、ほかの携帯と同様で、メニューから「PCサイトビューアー」を選んで決定キーを押す。W51Hでは「待受ショートカット」にPCサイトビューアーを登録しておくと、待受画面上からすばやくアクセスできるようになって便利だ。
起動時のPCサイトビューアーの表示は縦位置で、十字キーは上下左右のスクロールに、決定キーはリンク先へのアクセスに割り当てられている。
ここからが、ほかのPCサイトビューアー搭載端末と大きく異なる部分。サイトを表示した状態で、ディスプレイを表にして端末を折りたたむと、サイト表示が自動で横表示に切り替わるのだ。縦表示では横が切れてしまうPCサイトも、横幅がしっかりと収まるように表示される。
試しにPCサイト「ITmedia +D」をW51Hで閲覧すると、サイトがディスプレイの横幅にすっぽりと収まり、PCで閲覧するのと同じ感覚でサイトをチェックできる。これは480×800ピクセルの高解像度ディスプレイと横表示対応のPCサイトビューアーの搭載が生み出すメリット。PCサイトの多くは、ページの横部分が800ピクセルに収まるように作られているため、横スクロールさせることなくサイトを表示できる。
ただし、解像度が高いとPCサイトの横幅がしっかりと収まるものの、“文字が小さくて見えにくい”という問題も発生する。サイト全体を見て、読みたい記事を選ぶときには縮小率を高く、実際に記事を読むときには縮小率を低く切り替えて閲覧したいと思うだろう。ほかにもPCでサイトを閲覧するのと同様に、「進む」「戻る」ボタンでサイト間を移動したいというニーズもあるはずだ。
ここで便利なのが、端末上部(端末を縦にした時は右側面)に搭載されたボタン類。PCサイトビューアー起動時には、マナーキー、上下左右キー、決定キーに、Web操作用の機能が割り当てられる。
上下キーで拡大/縮小、決定キーでリンク先へのアクセス、決定キー長押しでメニュー画面を表示でき、アクセスしたサイト間を左右キーで進んだり戻ったりできる。マナーキーにはクリアキー機能が割り当てられ、ページ読み込みの中断や、メニューを終了する際に便利に使える。このボタン類をうまく利用すれば、気になる記事は拡大し、ページ全体を確認したい時は縮小といった操作が瞬時に行える。「お気に入り」へのアクセスも端末を閉じたまま可能だ。
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提供:株式会社 日立製作所
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2007年3月31日