圧倒的な“高機能”が心地いい──ハイエンド機「911T」の実力に迫る(前編)東芝「911T」レビュー(3/4 ページ)

» 2007年03月16日 11時00分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

ワイドVGAディスプレイを存分に活用できる多彩なツール類

 ワンセグとともに本機の大きな魅力となるのが、大画面と高解像度を実現するワイドVGA表示対応の3インチディスプレイだ。スマートフォンを除く一般的な携帯としてワイドVGAディスプレイを備えるのはソフトバンク3G端末には現時点で、本機以外になく、他キャリアの端末にauの「W52T」と「W51H」があるくらいだ。

 ワイドVGAの解像度を有効に利用できるツールとして、PCサイトブラウザ、PCドキュメントビューア、S!GPSナビ(NAVITIME)、S!アプリ、静止画表示などを用意する。S!アプリはアプリ側の対応も必要だが、プリインストールされる「ブレインチャレンジ(体験版)」はワイドVGA表示に対応しており、緻密な表示で頭脳ゲームが楽しめるようになっている。

 もっとも使用頻度が高く、ニーズがあると思われるPCサイトブラウザは、高解像度での表示に加え、縦/横表示の切り替えも可能となっている。上下(横向き表示時は左右)にガイドが表示されるため、ブラウズ画面として利用できるのは実質VGA(640×480ピクセル)サイズほどとなるが、それでも非常に多い情報量のPC向けサイトを快適に閲覧できる。

 PCサイトブラウザの表示スタイルには、上記の縦/横向きともに、PC向けサイトをそのままのレイアウトで表示する“PCスクリーンモード”と、携帯で視聴するためにレイアウトを自動的に変更し、横スクロールなしで閲覧できる“スモールスクリーンモード”が用意される。もっとも、本機の横向き表示ならどちらのモードでも大きな不満なく視聴できるのが大きなポイントだ。さすがにPCと同じとまでは言わないが、QVGAほどの携帯で見るものとはまったく比較にならない。この快適さを知ってしまうと、それ以下の解像度を持つディスプレイ搭載の端末には戻りくくなるだろう。

photophoto PCサイトブラウザを横向きで使用。左がPCサイトをそのまま表示する“PCスクリーンモード”、右が携帯で視聴するためにレイアウトを自動的に変更し、横スクロールなしで閲覧できる“スモールスクリーンモード”で表示した例。解像度が高いので、スモールスクリーンでもレイアウトにほとんど不自然さを感じないのもポイントだ。横向き表示時は、右側にあるメニュー操作用のボタン文字列も読みやすい向きに変わる
photophoto PCサイトブラウザを縦向きで使用。左がPCスクリーンモードで、右がスモールスクリーンモード。縦向きにするとこの例の場合は、PCスクリーン表示は画面の右3分の1ほどが隠れてしまい、スモールスクリーンはレイアウトに違和感を感じるようになる。文字入力を伴わないなら横向きスタイルを積極的に活用するほうが快適だ
photo 横向き/スモールスクリーンモードでmixiを閲覧。スモールスクリーンモードでもほぼ違和感なく表示できた
photophoto こちらは横向き/PCスクリーンモード。左が標準(拡大率100%)、右は拡大率75%で縮小表示した例。スモールスクリーンモードでレイアウトの乱れが気になる場合は、PCスクリーンモードの拡大/縮小表示機能を活用しても便利に使える
photophoto 拡大/縮小は25〜125%の間25%刻みで設定可能。また、各機能内におけるメニューは、使用した項目の最新2件が優先的に表示される。特に閉じたまま横向きで使用する場合は、ダイヤルキーによるショートカットも利用できないので、かなり便利に使える

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