“17ミリ台”を死守せよ──妥協なきハイエンド携帯、開発の裏側開発チームに聞く「911T」(4/5 ページ)

» 2007年03月23日 10時30分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

スライドスタイルならではの──“閉じたまま操作”にも配慮が

photo 閉じたままでも暗証番号でロック解除が行えるよう、ディスプレイ側に搭載するキーをダイヤルキーに見立てて操作できるようになっている。操作ガイドも表示される

 スライドスタイルはディスプレイが常に表を向き、一部のキーもそのまま操作できる。そのため、閉じたままでも一定の操作性を確保できるのがメリットの1つだ。そんな“閉じ”時の使い勝手にもいくつかの工夫が盛り込まれている。

 「昨今、携帯もセキュリティ対策は必要で、携帯に保存する情報を確実に保護したいと考えるユーザーも多いと思います。しかしセキュリティ対策がきついと、使い勝手が悪くなってしまうデメリットもあります。そこで911Tは、閉じたままセキュリティロックの解除ができるよう、2種類の機能を搭載しました。1つはディスプレイ下部のキーをダイヤルキーに見立てて暗証番号を入力できる機能、そして顔認証機能です」(影長氏)

 「もう1つ、横向きでの使用やワイドディスプレイに対応する機能の呼び出しに特化したワイド専用メニューも準備しました。ワンセグやPCサイトブラウザは、このワイドメニューから起動することでワンセグ:横向き&フルスクリーン、PCサイトブラウザ:横向き表示で起動するようになります。最初から横画面で使うつもりの時は、ワイドメニューを活用することで便利に使えるようになっています」(伊藤氏)

 実際に使ってみると、このワイドメニューはかなり便利だ。例えば回転2軸型ボディの端末は、ディスプレイを表に向けることで横表示と自動的に判断できる。一方スライドボディのそれは、自動的に判断するのは難しい。この部分を、横向き用の起動メニューを用意することできっちりカバーしているわけだ。

photophoto ワンセグやPCサイトブラウザ、カメラなど、ワイドディスプレイをいかした機能をワンタッチで起動できるワイド専用メニューが便利。例えば、ワンセグをここから起動すると自動的に横向き/フルスクリーンで表示される

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