Windows Mobile搭載機として一歩抜きん出た存在――「EM・ONE」「EM・ONE」レビュー 第2回(1/4 ページ)

» 2007年04月10日 20時58分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

 前回の「EM・ONE」レビューでは、気になる通信速度のチェックや、端末のサイズやインタフェースの検証を行った。モバイル端末でありながら、ブロードバンドといって差し支えない実力を発揮したEM・ONE。今回は、PIM機能などPDAとしての完成度や、Webブラウザ、メールソフトの使い勝手、日本語入力環境を見ていく。

独自のブラウズ機能「ネットウォーカー」

 EM・ONEは、ワイドVGA(800×480ピクセル表示)対応の4.1インチディスプレイを搭載する。この大画面の恩恵をもっとも受けるのが、Webブラウジング機能だ。

 EM・ONEは、Webブラウザ(もちろんフルブラウザ)として、Windows Mobile標準の「Internet Explorer Mobile」(以下、IE)と、Opera製の「Opera Mobile」(以下、Opera)の2つを内蔵する。これは「W-ZERO3[es]」と同じ構成だが、IEがQVGAの拡大表示ではなく、800×480ピクセルのドットバイドット表示に対応している点が大きく異なる。

 ブラウザの機能で比べると、Operaは複数サイトをタブで切り替えながら表示でき、かつFlashをサポートするなど、より高機能だが、OSの標準機能であるIEは起動が速く、PC内のIEと「お気に入り」を同期できるメリットがある。

photophotophoto IEを縦表示した場合の高解像度表示(左)と、QVGA画面を拡大する従来表示(中央)の違い。情報量はほぼ4倍で、高解像度表示なら縦表示でも快適にPC向けサイトへアクセスできる

高解像度表示はオン/オフが可能。モバイル向けとして240×320ピクセル表示に最適化したWebサイトもあるため、その互換性を確保するためだろう(右)

photophoto こちらは横画面。QVGA表示を拡大しても、800×480ピクセル表示ディスプレイのメリットはほとんどないが、高解像度表示ならPCでのWebブラウズにぐっと近づく

photophotophoto こちらはOperaでの縦/横画面表示(左と中央)。初期設定のフォントサイズでは、情報量と視認性のバランスが取れている。

複数サイトを同時に開き、タブで切り替えることも可能。Google マップの地図スクロールも、実用的な速度で行えた(右)

 EM・ONEが持つ独自のWebブラウズ機能が「ネットウォーカー」だ。あらかじめ登録しておいたWebサイトを、スクロールホイール操作で切り替えながら閲覧できるもの。毎日アクセスするニュースサイトなどを次々とチェックする場合に便利に使えそうだ。


photo ネットウォーカーの画面。登録したWebサイトをスクロールホイールで選択し、決定するとアクセスする。さらにスクロールホイールを回すと、違うWebサイトにアクセスする
       1|2|3|4 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年