映像ケータイ「P903iX HIGH-SPEED」は、どこまで“遊べる”か(前編)(2/3 ページ)

» 2007年04月26日 22時39分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

フルブラウザ+WMV対応で、PC向けサイトの動画をそのままストリーミング再生

 P903iXの最大の特徴は、やはりWindows Media Video(WMV)の再生に対応した点だ。

photo P903iX用動画サイト

 同社製のFOMA端末では初めてフルブラウザを搭載。このフルブラウザでPC向けサイトへアクセスすると、WMV形式で配信される動画コンテンツが再生できる。ちなみに、今までフルブラウザの通信は「パケ・ホーダイ」の対象外だったが、3月にフルブラウザの通信も対象となる新たなパケット定額プラン「パケ・ホーダイフル」が登場した。これにより、フルブラウザで閲覧するPC向けの動画コンテンツもパケット通信料を気にせず、定額で楽しめるようになった。

 これにともないパナソニック モバイルは、WMVのコンテンツを気軽に楽しめる特設サイト「P-Theater」を用意したほか、国内では最大規模となる無料動画配信サイトの「GyaO」もP903iX向け動画配信サイトを開始した。GyaOは2時間を越える長編映画なども公開しており、携帯でもここまで気軽に長時間の動画を楽しめるようになったのかと驚かされる。画質もP903iXで再生する限り、不満のないクオリティだ。


photophotophoto 「GyaO」P903iX専用サイト(左)。PC向けのそれと比較すると視聴できるコンテンツ数はかなり限られるが、間違いなくP903iXでストリーミング再生できる動画コンテンツが提供されている(ちなみにPC向けのGyaoはInternet Explorer6以降のブラウザを使用して視聴するのが前提となるので、P903iXのフルブラウザから動画は再生できない)。動画ファイルへのリンクをクリックすると本体の動画プレーヤーが起動し、「PC動画」として再生される。この動画コンテンツは2時間13分30秒もの長時間映像。ワンセグと異なりストリーミング再生なので、再生の一時停止や再生位置の移動も可能だ(右)

 これらP903iX向けに特化されたサイトはなかなかよくできている。しかし、本機を望むユーザーが気になるのは「そのほか、多数あるPC向け動画配信サイトを利用できるか」という点だろう。

 大前提はWindows Media Video形式で配信する動画サイトということになる。本機においてそれ以上の壁になるのが「Internet Explorer 6以降+Windows Media Playerでの利用を前提」とする動画サイト。このパターンは国内の商用動画サイトに多い。サイトそのものにはアクセスできるものの、再生開始の操作ができないという場合も多かった。

photophoto 「MSNビデオ」へアクセス。Internet Explorer 6とWindows Media Player 10のインストールが必要である旨が表示され、コンテンツにアクセスできない(左)。「Yahoo!動画」もそう。コンテンツ一覧ページなどには問題なくアクセスできるが、肝心の「番組を見る」へのリンクが無効(グレーアウト)となってしまい、クリックできない(右)。もちろん意図してP903iXをはじいているわけではない

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