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» 2007年07月02日 23時22分 UPDATE

荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ:“ホントに速くなった”携帯カメラの完成型、1つのカタチ──「SH904i」 (1/4)

“写り”に定評のあるシャープ製のハイエンド端末だが、今回試す「SH904i」のカメラ機能はどこが進化し、前機種とどう違うのか。その写りと使い勝手を改めてじっくり確認していこう。

[荻窪圭,ITmedia]
photo シャープ製の「SH904i」(ソリッドブラック)。このほかクリスタルホワイト、ラインブルー、プレミアムピンクを用意し、4色のボディカラーそれぞれに異なる金属調の加工を施す背面パネルが特徴

 いやぁ、速くなった。ほんとに速くなった。

 以前、何度も“シャープ製端末は画質はいいけど、画像サイズが大きくなると保存にやや時間がかかるのが難点”と評したが、今回試すドコモの「SH904i」はまず“速”かった。速さは快適さに直結するわけである。

 シャープのハイエンド端末はここ最近、ワンセグ付きのAQUOSケータイシリーズか回転2軸ボディの高機能機種という2軸で展開していた感じだったが、SH904iは極めてオーソドックスな折りたたみスタイルで展開する。

 しかしカメラは、有効320万画素のCCDでレンズもAF。しかもちょっと広角目。レンズは本体の裏面に備わる。

 なお写真を見ると分かるが、シャープ製端末というか今までの携帯カメラに“標準”と言える機能だった撮影補助用ライトがなくなった。ライトといっても近距離撮影時の補助光というレベルの明るさだったわけで、手ブレ補正機能などで暗所での補助光は不要と考えた結果なのかもしれない。こちらは室内の作例で実力を検証することにしよう。


photophoto カメラは本体の裏面にある。有効320万画素CCDで、AF付きとなっている
photo 端末を開いたところ。右上に独立した[カメラ]キーがあり、その上にはなぞって操作できる「TOUCH CRUISERパッド」を搭載。縦方向が少し狭いのが難点だが、デジタルズームなどをTOUCH CRUISERをなぞって操作できる。……がこのあたりの操作性はまだ進化の余地がある。ディスプレイはワイドQVGA(240×400ピクセル)表示対応の3インチモバイルASV液晶。表示の鮮やかさは従来機種ゆずりだ

 撮影の基本は縦に構えるケータイスタイル。端末を開いて十字キーの右上にある[カメラ]キーを押すと約2秒ほどで起動する。VGA以上の画像サイズでも画像は縦向きで記録されるため、ほとんどの場合は普通にケータイスタイルで撮ることになるだろう。

 ちなみに再生時のサムネイル表示で横向きであっても、フル表示にするときちんと縦向きで閲覧できるようになっている。

 携帯を構えたら構図を決めて、決定キーでAF+撮影。あるいは[始話]キーでAFロックを行い、決定キーで撮影する。保存時間は、microSDに最大の3Mサイズ/SuperFine画質で記録した場合で約3秒。前機種の「SH903i」はほぼ同じ場合で13秒(フルHDサイズの撮影から保存画面までに約5秒、そこからmicroSDへ保存するのに約8秒、計13秒)だったので、数値的にも体感的にも非常に快適になった印象だ。

 AF付きのケータイカメラはシャッターキーを押すと1秒ほどかかってAFが作動し、ピントが合ってから撮影となる。そのため、シャッターを押してから撮影まで1〜1.5秒のタイムラグがある。これは意外に長い。ペットや子供のようにじっとしていない被写体を撮るときは致命的な1秒となってしまう。そのためAFロックキーで、先にピントを合わせてから撮るのがセオリーだ。

 なおSH904iは、他機種と比べて一歩進んだAF機能「コンティニアスAF」を搭載する。シャッターキーを押さなくてもカメラモードにすると「常時ピントを自動的に合わせ続けよう」としてくれるものだ。これによりAF合焦までにかかる時間がなくなり、シャッターキーを押せば即座に撮影できるメリットがある。

 ただし実際に使用してみると、常時AFが働いているとはいえAF自体の速度はあまり速くない。そのため、いつもピントが合ってるわけではない。シャッターキーを押したときにちょうど“コンティニアスAF”でピントが合っていれば完璧なタイミングで完璧に撮れるが、ピントがまだ合っていない時もシャッターキーを押すと撮れてしまうのだ(つまりピンボケ写真になってしまう)。

 ……やや微妙な機能である。とはいえ1秒ちょっとでピントは合うので、カメラを構えて一呼吸置いてから撮影するようにすれば問題ないかな。例えばカメラを向けて「撮るよ〜。こっち向いて〜」なんていっていればその間にピントは合ってくれるし、ピントを合わせる手順を気にせずに使えるので、人に写真を撮ってもらう時もあれこれ説明せずに済みそうだ。

 それが気になるならAFロック操作をすればよい。なお、遠くから近く、近くから遠くへ動かすとAFし直してしまうので、それには気をつけたい。

 撮影設定は「一括設定」の項目がよくまとまっており使い勝手がよいと感じる。カメラ起動時に[iモード]キーを押すと、12個アイコンの並んだメニューが表示される。この項目を選んで変更すれば、まとめて設定できるという方法だ。ここでは画像のサイズや画質、保存先などのほか、手ブレ補正のオン/オフやAFモードといった設定変更が可能だ。

 AFモードは、通常のAFと近距離用のマクロのほかに、マニュアルフォーカスとスポットAF(AFの位置を中央以外の場所に変更できる)を用意する。AFモードにもショートカットキーが割り当てられており、ワンタッチで設定変更できる。例えば、ちょっとした道ばたの花を撮ろうと、マクロ撮影をしようとするたびにいちいち一括設定画面から“マクロ”モードを呼び出すのはちょっと面倒。そんなときはショートカットに割り当てられている[3]キーを押すだけでよい。なお、ワイドのフルHD(1920×1080ピクセル)サイズの写真も撮れる。


photophotophoto 撮影時の画面。[メール]キーに「パノラマ」撮影機能が割り当てられる。各設定は分かりやすいアイコンで表示される。この画面は「3M」サイズ、「Super Fine」画質、「マクロ」モード、手ブレ補正が「オン」を示す(左)。各機能をまとめて設定できる「一括設定」メニューが便利。必要な設定はほとんどここで済ませられるし、現在の設定をアイコンで確認できる。アイコンも視認性がよく、わかりやすくてよい(中)。こちらは普通のサブメニュー。「TOUCH CRUISER」パッドで、“なぞって操作”も可能
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