2007年上半期、最も売れたケータイは? ソフトバンクモバイル編2007年上半期 携帯販売ランキング(2/3 ページ)

» 2007年08月22日 17時49分 公開
[岩城俊介,ITmedia]

機種数は非常に増加──反面、人気/不人気の“偏り”も

photo 1機種で20色もカラーを用意した「812SH」

 ソフトバンクモバイルは2006年秋冬モデルに計15機種65色(11月発表の911SH、707SCを含む)、2007年春モデルに計14機種58色もの端末を投入した。

 今回の上半期ランキングは2006年秋冬モデルが7機種、2007年春モデルが2機種ランクイン。2007年発売のモデルは3位に入った812SHのほかに、ワンセグ、ワイドVGAの3インチディスプレイ、スリムスライド、1Gバイト内蔵メモリ、AF付き320万画素カメラなど“ほぼ全部入り”の性能を備えた東芝製高機能端末「911T」(5位)も健闘した。

 その反面、投入する端末数や製造メーカー数は増えたものの、思うように伸びない機種も多かった。上半期はシャープ製が6機種、東芝製が2機種、Samsung電子とパナソニック モバイルコミュニケーションズ製がそれぞれ1機種ランクインした。

格参入し、シャープとほぼ同数の端末を投入したSamsung電子製端末は「707SC」(8位)のみのランクインに留まった。そのほか、2006年下半期に5位と健闘したパナソニック モバイル製端末は「705P」の1機種のみ9位に、NECは「705N」「706N」の2機種を投入したが、ランクインはかなわなかった。

新スーパーボーナス+ホワイトプラン

photo 「新スーパーボーナス」をアピールするソフトバンクの孫正義社長(2006年10月)

 ソフトバンクモバイルの上半期ランキングは、特に約1年前のモデルとなる705SH(2006年6月発売)の動きに改めて驚かされた。705SHは2007年に入り一時期人気は落ちたものの、4月頃に再燃。結果、2006年の年間ランキングに続いて2007年の上半期ランキングも首位を獲得した。

 この変則的な動きは、同社の特徴的な割賦販売による端末販売方法「新スーパーボーナス」と、月額980円の「ホワイトプラン」が大きく影響したと思われる。

 新スーパーボーナスは持ち帰り金額(つまり頭金)を0円とし、約2年間(24回)、端末価格を分割で月々の料金に上乗せして返済していく販売方法。その分割額は“新スーパーボーナス特別割引”として同社が月々の利用料金から値引きすることで実質減額となる仕組みだ(関連記事参照)。その額は端末や販売店舗によって異なるものの、ハイエンドの新機種ほど高価になるのために分割支払額と割引額に差が生じ、その差額が月額料金に加算される(関連記事参照)。

 約1年前の2006年6月に発売した705SHは2007年に入り、この分割支払額と割引額の差が0円になる価格(分割支払額980円/月、割引額980円/月)に設定して販売する店舗がほとんどになった。そこに家族間通話料を無料にする特徴などがある、月額980円のホワイトプラン。持ち帰り0円、追加支払い額0円、家族間通話も0円で済むということで、自分用はもちろん、家族向けのニーズにも合致した。この「持ち帰り0円、追加支払い額0円」端末は上半期ランキングの中にもいくつかあるが、705SHは特にその動きが目立った。

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