912SHは、サブディスプレイに新着メールの本文を表示する「メール即読機能」にも対応している。メールの受信直後に送信者名が表示され、受信後に本体側面の[○]キーを押すと、送信者名と本文が表示される。1画面に文字が収まらないときは、[△]キーを押せばスクロールして続きを読める。会議中や授業中など、ケータイを閉じたままこっそり新着メールを読みたいときに重宝する。
これは以前の機種にも搭載されていた機能だが、迷惑メールを一掃するのに役立つ「迷惑メールフォルダ」も装備する。この機能をオンにすると、アドレス帳に登録していないメールを受信すると、着信音を鳴らさずに迷惑メールフォルダへ自動的に振り分けてくれる。ただし、この機能を利用するには、あらかじめ「設定」→「一般設定」の「受信ボックス表示設定」を「フォルダ表示」にしておく必要がある。
アドレス帳の登録先をホワイトリストにするこの機能は、迷惑メールを効率よくフィルタリングできて便利だが、「アドレス帳登録外のメール」はすべて迷惑メールフォルダに格納されるので、知人・友人でまだアドレス帳に登録していない場合は振り分けられてしまう。重要なメールが知らない間に保存されることもあるので、迷惑メールフォルダは適度にチェックしておきたい。
ちょっとユニークな機能として「クイズ機能」も紹介しておきたい。メール作成時にクイズを作成して送信し、受信した人はクイズに正解しないとメール本文を読めないというもの。クイズの正解は、4つの選択肢または全角最大10文字のキーワードから設定できる。クイズはあらかじめ5問が用意されているが、全角で最大30文字以内の文章を自分で作成することもできる。「私の誕生日はいつですか?」「私の好きな食べ物は?」など、簡単なパスワード機能としてはもちろん、さり気なく自分をアピールする際のツールとして役立つかもしれない。
ただし、設定できるのはSMSの場合のみで、MMSでは利用できない。また、対応機種も912SHのほかは913SHと911SH、910SH、812SH、811SH、810SHに限られる。対応機種以外にクイズ設定をしたSMSを送っても、本文を開けてしまうので注意が必要だ。
後編となる次回の912SH徹底レビューは、高解像度ディスプレイを生かしたWebブラウジングについて、内蔵の「Yahoo!ケータイ」「PCサイトブラウザ」と、サードパーティ製のフルブラウザアプリ「jigブラウザ」の3つを比較する。
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