“タッチパネルになる”光センサ内蔵システム液晶を展示、端末フルラインアップも──シャープブースCEATEC JAPAN 2007(2/2 ページ)

» 2007年10月02日 16時34分 公開
[園部修,ITmedia]
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名刺リーダーやIrSimple、カスタモの体験コーナーを用意

 またユニークな試みとして、最近のシャープ端末に搭載されている「名刺リーダー」を実際に体験できるコーナーも所々に用意されている。名刺リーダーコーナーには、“角田携帯”氏の名刺が用意してあるのだが、この名刺のメールアドレスにはそれぞれkakuta、tsunoda、sumida、kadotaという、名字を想起させる文字が記載されており、それらを識別して、名字に自動的に適切なフリガナを振ってくれる様子などを実際に試せる。

 高速赤外線通信規格IrSS(Ir Simple Shot)を活用し、携帯などで撮影した写真をAQUOSハイビジョンレコーダーやインクジェット複合機などに簡単に転送して表示・印刷などができるデモも行っている。赤外線通信は、世界的に見ると日本以外の地域ではあまり利用されていないが、国内ではIrSimpleは徐々に対応機種が広がってきており、活用できる場も徐々に増えているようだ。

PhotoPhotoPhoto 携帯電話関連コーナーには、所々に名刺リーダーが体験できるスペースが用意されている。SH904iやFULLFACE 913SHを使って、実際に名刺を読み取り、アドレス帳に登録するまでを体験できる。またIrSSを活用し、携帯で撮影した写真をプリンタやテレビに転送して印刷・表示したりするデモや、Space Townブックスで販売しているコミックコンテンツの紹介なども行っている

 またシャープとプライムワークスで展開する携帯画面の着せ替えサービス「カスタモ」「カスタモ for i」「カスタモ for EZ」も多数の実機を用意してアピール。それぞれのキャリア向けに用意された、キャラクターや動物をモチーフにしたコンテンツを実際に適用した実機で、来場者が確認できるようにしている。実際に利用してみないと分からないサービスが多くなる中、豊富な実機を用意して来場者に実際に体験してもらう作戦だ。

PhotoPhotoPhoto 左からカスタモ for i、カスタモ、カスタモ for EZのコンテンツを適用した端末。それぞれドコモ端末、ソフトバンク端末、au端末を用意して実際にダウンロードしたコンテンツが確認できるようにしている

最新モバイルASV液晶のデモなども

 このほか、各種デバイスの多くを自社開発するシャープらしく、ワンセグチューナーやカメラモジュール、LED、照度センサーの展示や、開発中の新型モバイルASV液晶のデモ展示なども見られる。

PhotoPhotoPhoto 自社製のCMOSカメラモジュールや照度センサー、LSIオブ・ザ・イヤーのデバイス部門でグランプリを受賞したワンセグ受信用マルチメディア処理用LSI「LR38888」の展示なども(拡大するとチップにズームイン)

 高コントラスト・広視野角のモバイルASV液晶は、コントラスト比2000:1、視野角も上下左右に加えて斜めも176度を実現。すぐにでも実機に搭載もできそうな3インチのワイドQVGAサイズとなっており、採用が楽しみだ。また2.4インチの半透過型高精細液晶も展示しており、VGAでも同等のコントラスト、視野角が実現できることをアピールしていた。

 光センサーを内蔵し、スキャナーや指紋センサーなどにもなるという「光センサ内蔵システム液晶」も、実機に触れることができる。会場では名刺の読み取りデモを行っているほか、実際にユビで地図などを拡大・縮小・回転させることができ、タッチパッドディスプレイの新たな可能性なども垣間見ることができる。

PhotoPhotoPhoto 光センサ内蔵システム液晶をスキャナとして利用するデモ。画面上に名刺を裏返して置くと、表面を読み取る。画素1つ1つに光センサーを内蔵しており、「ディスプレイ全体がカメラになっているようなイメージ」だと説明員。バックライトの明かりなどもあるので、よほど薄い紙などでもなければ裏側が透けるようなこともないという
PhotoPhotoPhoto 光センサ内蔵システム液晶をタッチパネルとして利用するデモでは、実際に来場者がパネル上で操作できる。音階が書かれたボタンを押すと音楽の演奏ができたり、地図の拡大/縮小や回転などが試せる

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