またユニークな試みとして、最近のシャープ端末に搭載されている「名刺リーダー」を実際に体験できるコーナーも所々に用意されている。名刺リーダーコーナーには、“角田携帯”氏の名刺が用意してあるのだが、この名刺のメールアドレスにはそれぞれkakuta、tsunoda、sumida、kadotaという、名字を想起させる文字が記載されており、それらを識別して、名字に自動的に適切なフリガナを振ってくれる様子などを実際に試せる。
高速赤外線通信規格IrSS(Ir Simple Shot)を活用し、携帯などで撮影した写真をAQUOSハイビジョンレコーダーやインクジェット複合機などに簡単に転送して表示・印刷などができるデモも行っている。赤外線通信は、世界的に見ると日本以外の地域ではあまり利用されていないが、国内ではIrSimpleは徐々に対応機種が広がってきており、活用できる場も徐々に増えているようだ。
またシャープとプライムワークスで展開する携帯画面の着せ替えサービス「カスタモ」「カスタモ for i」「カスタモ for EZ」も多数の実機を用意してアピール。それぞれのキャリア向けに用意された、キャラクターや動物をモチーフにしたコンテンツを実際に適用した実機で、来場者が確認できるようにしている。実際に利用してみないと分からないサービスが多くなる中、豊富な実機を用意して来場者に実際に体験してもらう作戦だ。
このほか、各種デバイスの多くを自社開発するシャープらしく、ワンセグチューナーやカメラモジュール、LED、照度センサーの展示や、開発中の新型モバイルASV液晶のデモ展示なども見られる。
高コントラスト・広視野角のモバイルASV液晶は、コントラスト比2000:1、視野角も上下左右に加えて斜めも176度を実現。すぐにでも実機に搭載もできそうな3インチのワイドQVGAサイズとなっており、採用が楽しみだ。また2.4インチの半透過型高精細液晶も展示しており、VGAでも同等のコントラスト、視野角が実現できることをアピールしていた。
光センサーを内蔵し、スキャナーや指紋センサーなどにもなるという「光センサ内蔵システム液晶」も、実機に触れることができる。会場では名刺の読み取りデモを行っているほか、実際にユビで地図などを拡大・縮小・回転させることができ、タッチパッドディスプレイの新たな可能性なども垣間見ることができる。
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