英Symbianが10月16日、17日に英ロンドンで開催したイベント「Symbian Smartphone Show 2007」の会場ではSymbianのほか、NokiaやMotorolaなどがブースを構え、最新スマートフォンや関連技術を披露した。
今年のイベントの目玉となったのはUIQ Technology。0月15日に米Motorolaが出資参加を発表し、世界2番手と4番手の端末メーカーが支援することになった(8月24日の記事参照)。
UIQは最新のUIQ搭載スマートフォンとして、Motorolaの「MOTO Z80」、Sony Ericssonの「P990」「M600」「P1」「W950」「W960i」の6機種を展示。Appleが「iPhone」にタッチディスプレイを搭載し、Nokiaが「S60」にタッチ機能を加えたことなどからディスプレイのタッチ対応に注目が集まっているが、UIQではすでにこれを実現している。ブースに展示した6機種のうち、MotorolaのZ80以外はタッチ対応となっている。
Sony Ericssonブースは、最新のBluetooth腕時計「MBW-150」などアクセサリーの展示が充実。MBW-150はBluetoothを使ってW960iを操作でき、電話の着信を知らせるCall ID機能も備える。
Samsungのブースでは、イベント初日に発表したSymbian OS搭載機「Samsung i560」「Samsung i550」と、直前に発表した「Samsung i450」などを披露した。i560とi550は同社初のGPS内蔵端末で、ともにHSDPAをサポートする。
i450は端末をスライドすると音楽プレーヤーになる音楽ケータイ。デンマークのオーディオメーカーBang&Olufsenとのコラボレーション端末で、デザインと音質にこだわった。特徴は、センサー対応の“ナビゲーションホイール”。スピーカー側のホイールを押すことで操作できる。HSDPAに対応し、200万画素カメラを備える。
Symbianブースでは、米Googleがイベントに合わせてリリースしたSymbian OSネイティブの「Google Maps」を披露。まずは、S60向けアプリを提供するという。GPSを利用したトラッキングなどの機能も装備する。
Nokiaのユーザーインタフェース「S60」のブースでは、16日に発表したUI強化の一部を見ることができた。
Nokiaは10月16日、S60でタッチ機能とセンサーをサポートすると発表している。担当者によるとタッチ機能の差別化ポイントは“Tactile Feedback”と呼ばれる確認機能。操作時に画面を押すと指に反応が返るため、直感的にタッチ操作を利用できる。センサーは、画面を下にするとスリープモードになったり、あるいはアラーム機能がオフになったりという動作が実現する見込みだ。Nokiaは、タッチ機能とセンサーを2008年に利用できるようにする計画だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.