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» 2007年10月26日 11時14分 UPDATE

SIMロックフリーのシステム手帳型端末「HTC X7501」はどこまで“使える”か(後編) (1/2)

HTC Nipponが10月25日から販売を開始したSIMロックフリーのWindows Mobile 6搭載スマートフォン「HTC X7501」。価格は11万9800円とやや高価だが、PDAとしての機能はどうなのだろうか。

[坪山博貴,ITmedia]

 10月10日に掲載した前編では、基本スペックや音声通話、メールなど、より携帯電話に近い部分について触れた。後編となる今回はWebブラウザや通信機能、マルチメディアファイルの扱いなど、よりPDAに近い部分を見ていこう。

「VueFLO」によるノータッチスクロールが便利なWebブラウズ

 HTC X7501は、WebブラウザとしてWindows Mobile 6標準の「Internet Explorer Mobile」に加えて「Opera Mobile」を搭載している。国内ではW-ZERO3シリーズでおなじみの組み合せであり、Opera Mobileはタブブラウズ機能をサポートする点が大きな特徴となる。ブラウザ自体に、X7501ならではのカスタマイズが加えられているわけではないが、5インチの大画面ディスプレイを搭載するため、小さめのフォントや縮小表示にしても実用的に利用できる。

PhotoPhoto Opera Mobileで「画面幅で表示」設定にした場合のITmedia +D Mobileのトップページ。左が標準設定、右が75%縮小表示。右の75%縮小表示でも十分実用的な視認性が得られる。個人差もあると思うが、75%縮小表示は同じVGA解像度でも3インチクラスだとほぼ実用外、4インチクラスでも結構見にくい

Photo Internet Explorer Mobileで高解像度モードを「ON」、フォントサイズを「小」に設定しても実用レベルでの視認性が得られる
Photo Opera Mobileの初期設定でYahoo!のトップページを表示したところ。上からX7501、W-ZERO3、Advanced W-ZERO3[es]。X7501だけフォントの最小ポイント数が11となっており、その分画面あたりの情報量は多い。視認性はまったく問題ない

 X7501が持つ、Webブラウズ中の機能で面白いものの1つが、加速度センサーを利用したスクロール機能「VueFLO」だ。本体を上下左右に傾けることで、傾けた方向に画面をスクロールできる。スクロールする速度は、傾けた角度に合わせて変わるしくみだ。ブラウザを起動した時点の本体の角度が静止状態になるので、見やすい画面角度を静止状態にしてスクロール機能を利用できるほか、VueFLOのアイコンをタップ&ホールドすることで、その時の本体の角度を静止状態に再設定する事も可能。ブラウザの起動中は本体右の「ブラウザボタン」で機能のオン/オフもできる。実際に利用してみると、スクロール速度の調整も容易で、片手でX7501を持ってWebブラウズする際などにはかなり実用的な機能だ。

PhotoPhotoPhoto VueFLOは機能を利用するブラウザを選択可能。感度調整も行える。VueFLOが有効になっている状態ではタスクバーにアイコンが表示され、加速度センサーの状態を表示する

3Gネットワーク経由のインターネット接続は自動セットアップ

 X7501の3G通信機能は、日本国内ではドコモのFOMAカードかソフトバンク3GのUSIMカードを取り付けて利用する。音声通話を行う際に自動でネットワークを認識するのは当たり前だが、インターネット接続に関しても設定が自動化されているのは便利なポイントの1つ。FOMAカード/USIMカードを取り付けると、最初の起動時に自動でセットアップ作業が行われ、指示に従って再起動を行うだけでインターネット接続の設定が完了する。

PhotoPhotoPhoto FOMAカード/USIMカードを取り付けて起動すると、左の写真のようなメッセージが表示される。FOMAカードを取り付けた場合「mopera U」が接続先として自動設定される。無料で利用できる「mopera」でないのは、moperaがHSDPA接続には非対応だからだろう。なおmopera Uはライトプランなら実際に利用があった月のみ300円/月の利用料金が発生する
PhotoPhoto ソフトバンク3GのUSIMを取り付けた場合は、アクセスインターネットが接続先として自動設定される。ISP料金は必要ない

 X7501の場合、どちらのキャリアでもインターネットの定額接続は利用できないわりに、設定があまりにも手軽すぎてちょっと不安な面もあるが、そもそもキャリアブランドの端末でも即インターネット接続が行えるのは当たり前なので、利便性という点で見劣りしないと解釈すべきだろう。

 通信の管理機能としては「X01HT」などでもおなじみの「comm manager」を搭載。電話、無線LAN、Bluetoothなどの通信機能を個別にオン/オフが可能で、フライトモードのオン/オフ切り替えやActiveSyncの起動なども行える。右側面のボタンからも起動できるので、Webブラウザやメーラーを起動したまま通信手段を切り替えることも容易だ。なお802.11b/gに対応する無線LANには特別な管理ソフトなどはなく、Windows Mobile 6の機能をそのまま利用している。

Photo ボタンで各通信機能を簡単にオン/オフできる。メニューから詳細設定画面を呼び出すランチャーとしても機能する
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