作品名 | 恋空 |
監督 | 今井夏木 |
制作年・製作国 | 2007年日本作品 |
今回ご紹介する作品は、「魔法のiらんど」でブレイクしたケータイ小説の映画化作品『恋空』。著者の実体験を元に執筆されたという『恋空』で、携帯電話は恋のはじまりに大きな役割を果たします。以下、内容に触れますので、これから見る予定の方は注意して下さい。
ミカ(新垣結衣)は、父(高橋ジョージ)と母(浅野ゆう子)と姉(深田あき)と仲良く暮らす高校1年生。学校では、親友のアヤ(波瑠)とかっこいい男の子の話題でいつも盛り上がっていました。
アヤが気になっているノゾム(中村蒼)とその友人ヒロ(三浦春馬)と、ミカは偶然廊下ですれ違いますが、2人の男子のピアスと金髪というルックスに引き気味。それでもアヤは猛アタックして、ノゾムの携帯アドレスをゲットします。アヤとノゾムの仲が急接近して、恋に恋していたミカも彼氏の存在に憧れるようになります。
夏休み間近のある日、ミカは携帯電話を失くしてしまいます。アヤに協力してもらい、携帯に電話をかけてもらいますが見つからず。校内中を探し回って、やっと図書室で携帯電話を見つけたのでした。ちょうどその時着信音が鳴り、電話に出るミカ。
「アヤ、あったよ」
「よかったな」
てっきりアヤがかけてきたと思ったミカでしたが、電話の向こうは知らない男の声。
「誰ですか?」
「内緒」
ミカは不審に思いますが
「じゃあね、ミカちゃん」
と相手はミカの名前を言って、電話を切ってしまいます。ミカが携帯の履歴を調べてみると、なんとアドレスもメールもメモリがすべて消されていたのでした。さっきの男が拾って消してしまったに違いないと、電話をかけ直すミカ。
アドレスとか全部消されてるんですけど」
「オレ」
あっさり認めた上で
「本当につながっていたいヤツなら、向こうからかけてくるよ」
とミカを突き放すのでした。結局、携帯を拾ったのが誰だったのかわからないまま、夏休みを迎えます。すると、今度はその男から携帯に電話が頻繁にかかってくるように。
「毎日毎日、何の用ですか?」
無邪気に会話を続ける電話口の男。最初は疎ましく感じたミカも、毎日電話で話しているうちに、名前も知らない男子に悩みまで話せるほど、打ち解けていったのでした。
「新学期になったら会えるかな?」
ミカは2学期になったら、正体を突き止めたいと思っていました。電話で話す限り、心を許せるやさしい人と感じたのです。
そして、とうとう始業式の日に2人で待ち合わせをすることに。ドキドキしながら待つミカのもとにやって来たのは、怖そうだった金髪のヒロ。驚きながらも、ヒロに惹かれている気持ちを強く感じるミカ。しかし、この恋にはあまりにも多くの障害がありすぎて……。携帯電話が結びつけたミカとヒロの恋の行方は?
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