「新機種“第1弾”に何を出すかで、気合いの入り方分かるよね」──販売店員談：携帯販売ランキング（11月5日〜11月11日）（2/2 ページ）

[岩城俊介，ITmedia]

「au買い方セレクト」開始直前──珍しく順位の変動まったくなし

W52SH

　今回の集計は11月11日まで。つまり「au買い方セレクト」が始まる前日までとなる。そんな旧販売形態最後のランキングは、auでは珍しく変動なし。1位から10位まで前回と全く同じ結果になった。

　首位はシャープ製のワンセグ端末「W52SH」が獲得。続いて東芝製のウェッジシェイプデザインワンセグ「W53T」が2位、カシオ計算機製のデジカメケータイ「EXILIMケータイ W53CA」が3位、三洋電機製のソリッドデザインワンセグ「W52SA」が4位、カシオ計算機製の防水ワンセグ「W52CA」が5位に入った。W52SHは連続首位記録を「18」に伸ばした。

　さて、11月12日に始まったau買い方セレクトは、同日に発売した2007年秋冬モデルの第1弾「簡単ケータイ A1407PT」を含めて、店頭に並ぶすべてのau携帯が対象になる。

　これは、秋冬モデルの発表にともない全機種「0円／1円」で販売されていた夏モデル以前の機種も同様。新旧、あるいはハイエンドモデルと一般モデルによって価格差が出るようになったものの、フルサポートコースを選ぶ場合は販売店が定めるいくつかのオプションサービスに加入することを条件に、今まで通り（？）「0円／1円」で販売していた。

　そう考えると、冬商戦向けの新機種が出そろってくるまで販売ランキングの劇的な変化はないのだろうか。例外として、オプションサービスの加入なしでも0円から数千円と安価に販売するようになった、2007年春モデル、2006年秋冬モデルといった旧々機種の存在が未知数だ。au端末は今まで、新機種発表にともない現行機種がすぐ「0円／1円」になったために売れ筋の移り変わりが他キャリアより早かったわけだが、今後は機種や価格次第で、ソフトバンクモバイルのように“安くなった旧機種”が再浮上するような動きもあるかもしれない。

　ともあれ、au買い方セレクト開始後初となる次回の順位と、主力のWIN端末発売以降の動向に注目しておきたい。週末の11月17日から、秋冬モデルのWIN端末第1弾となる京セラ製のスリムワンセグ「W53K」が順次発売。そして次は、auの「地域別取扱携帯電話」ページに公示された「INFOBAR 2」が登場すると見られる。

キャラケーにAQUOSケータイ第4弾、そしてシャア専用──17日から新機種発売

911SH

　今回のソフトバンクモバイルの販売ランキングは、他キャリアと比べるとそこそこの変動があった。

　首位はシャープ製の“AQUOSケータイ 2nd model”「911SH」（2006年11月発売）が獲得し、連続首位記録を「6」に伸ばした。続いてパナソニック モバイル製の「705Px」、“フルスライド”「FULLFACE 913SH」がランクイン。TOP3の顔ぶれは前回と変わらない。

　ただ、東芝製の“フルコーディネートケータイ”「fanfun. 815T」が前回の9位から4位に順位を大きく上げた。fanfun. 815Tは2007年夏モデルとして8月に発売された端末だが、2007年秋冬モデルの発表会で、フルコーディネートに加えて「キャラケー」なる呼び方が増え、ハローキティやスヌーピーなどのキャラクターやブランド、アーティストとのコラボレーションモデルを今後続々投入する。これらはオンラインショップでの販売を中心に展開するようで、家電量販店の販売データを主に集計する本ランキングでは大きな影響はそれほどないとも思われるのだが、何らかの“キャラ”効果が出たのだろうか。

　キャラケーといえば今週12日、ソフトバンクオンラインショップで“シャア専用”ケータイ「913SH G TYPE-CHAR」の予約受け付けが始まった。特典付き予約受け付けは15日で早々に終了。現在、特典なしの予約を受け付けている。

　そして2007年秋冬モデルの第1弾、4代目AQUOSケータイ「920SH」とパナソニック モバイル製の「820P」が週末の17日から登場する。ソフトバンクモバイルのランキングも、そろそろ大きく変動しそうな予感だ。

• →ウィルコムの結果は

2007年上半期、最も売れたケータイは？

• ドコモ編
• au編
• ソフトバンクモバイル編

---

• 各キャリアの「新機種発売日情報」
• 未発表の端末情報をお届けする「JATE通過情報」
• 新機種の売れ筋が分かる「携帯販売ランキング」

そのほか、各端末情報が一望できる“機種別記事一覧”が新登場〜いますぐパワーアップした携帯データBOXをチェック！
携帯データBOXは、ITmediaモバイルトップページのメニューバー右側からもアクセスできます。