今回のランキングは11月26日から12月2日までの集計。26日から発売されたドコモの新機種「905iシリーズ」は、好調な滑り出しを見せた。
905iシリーズは、26日にシャープ製の「SH905i」と三菱電機製の「D905i」、2日後の28日にNEC製の「N905i」とパナソニック モバイルコミュニケーションズ製の「P905i」、29日に富士通製の「F905i」とソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製の「SO905i」、30日にNEC製の「N905iμ」の計7機種が登場した。ドコモの新機種は今まで、“1〜2週間おき”などの間隔で発売されていたが、今回は大きく異なる。1週間で7機種も主力機種を発売するのはきわめて異例のことだ。
この激しい初戦はパナソニック モバイル製のP905iが制した。
P905iはディスプレイが横にも開くWオープンスタイルを採用し、フルワイドVGA液晶、ワンセグ、FOMAハイスピード(HSDPA)、510万画素カメラ、国際ローミング(3G/GSM)、横画面で楽しめるゲームアプリなどが特徴の、ほぼ全部入り“VIERAケータイ”。前評判も高かったが、それが直接の売り上げにも結びついた格好だ。
続いて2位にシャープ製のSH905i、3位にN905i、4位にD905i、5位にF905iが入り、1位から5位を905iシリーズが独占。10位にはN905iμもランクインした。今回は集計期間の都合で、発売日の違いが販売期間の長さにつながるというややハンデがつく状況だった。このうち、少し遅めの29日に発売したSO905iのみ、残念ながら今回はランクインできなかった。
ドコモの新販売方式の対象にならない旧機種904iシリーズも905iシリーズ登場にともない、値下げしたキャンペーン価格で販売する店舗は多かった。904iシリーズは通常の新規価格を2万円前後(2007年5月の発売当初は3万円前後)とするものの、店が定めるオプションサービスへの加入で新規1円とする店舗もあったことで、安い旧機種を求めるユーザーも多かったようだ。904iシリーズは、6位に「F904i」、7位に「SH904i」、9位に「P904i」が入った。
12月に入り、会社員や公務員などにはそろそろ冬のボーナスが支給されはじめる。ドコモの場合は、バリューコース+割賦販売で購入時の負担がいくぶん少ない購入方法も選べるようになったが、もちろんこれから新機種を購入する人も多いだろう。ちなみに、長い目でみた時に家電量販店による10%のポイント還元を有効に活用できる、現金一括での支払いを選ぶ層も多いようだ。
ともあれ、一挙に登場した905iシリーズの熾烈な争いはこの先も続くことだろう。
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