有機ELと197万画素AF搭載、初代と比べて“写り”はどうよ──「INFOBAR 2」荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(3/4 ページ)

» 2007年12月19日 18時16分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

“INFOBAR”らしい、シンプルな使い勝手

 では、改めてカメラ機能の使い勝手を確認していこう。

photophoto カメラは裏面。2つのステレオスピーカーの上にうまくカメラが左右対称にデザインされている。中央にある白い部分がフォトライトだ

 実にシンプルだ。INFOBAR 2には本体側面のサイドキーがないので、カメラは普通にメニュー画面から起動する。

 撮影機能は、鳥取三洋電機製の端末ということで「ぱぱっとパノラマ」や「すすっとスキャン」といった独特な機能を含めると全部で9種類あるが、その辺は今回は割愛(詳細は「W53SA」のカメラレビューを参照)。重要なのは上から3つだ。

 まず、フォトモードは「壁紙モード」と「デジカメモード」に分かれている。これはいい。おかげでそのときに必要な方で撮れるし、画像サイズの選択もシンプルで分かりやすい。壁紙モードは240×320ピクセルと240×400ピクセルの2種類だけ、デジカメモードもVGA(640×480ピクセル)と1.3M、2Mと3種類だけである。ちなみに壁紙モード時は縦位置で、デジカメモード時は横位置で記録される。いっそのこと全部縦位置でもいいのに、と思うくらい。


photophoto カメラ機能は全部で9つに分かれているが、おそらくよく使うのは最初の3つ。静止画モードがさくっと撮れる「壁紙モード」と大きいサイズの「デジカメモード」に分かれているのが分かりやすい
photophotophoto カメラ機能の詳細設定メニュー。ちなみに、壁紙モードでもデジカメモードでも同じように縦位置で表示される(左)。撮影画像サイズは極めてシンプル。壁紙モード時で2種類、デジカメモード時で3種類しかない(中、右)

 カメラを起動したら、まず[5]キーを押してみよう。ダイヤルキーに割り当てられたショートカットガイドが表示される。これで、だいたい通常の撮影で必要な操作が分かる。

 AFは前述したとおり、スライドバーが画面の下に表示され、どの辺にピントが合ったかを判別できる。近距離のものを撮りたいのに遠くにピントが合ってしまったら、再度やりなおすべし。

 ケータイのカメラはとくに、背景側にピントが合ってしまうこともままあるため、AFロックキーでピントをきっちり合わせてから決定キーでシャッターを切るスタイルを心がけたいところ。

photophoto 撮影時はこのような感じ(左)。AFを動作させると、画面下にスライドバーが表示される。どの辺でピントを合わせたかを判別できる(右)

 撮影にかかる時間はAFで1.5秒くらい、(2Mサイズの)保存で4秒くらい。決して高速ではないがそれほど遅くもない。

 フォトライトは、フラッシュAUTO・フラッシュON(強制発光)・ライトON(常時点灯)・OFFの4パターンから選べる。暗いところでの撮影は、フォトライト常時オンにしておくとピントが合いやすくなると思う。

 [アプリ]キーで表示されるメニューから、そのほかの細かい設定が行える。

 撮影シーンは全部で5種類ある。そのうち5番目にある“逆光”モードに注目したい。

 逆光モードに設定すると、測光方式が“中央重点測光”に切り替わる。つまり、構図全体ではなく、中央部だけを判別して明るさを計る。きちんと被写体を中央に置いた場合は、逆光の影響をさほど受けずに明るく撮れるというわけだ。

photophoto フォトライトは撮影時だけパッと光るフラッシュと、常時点灯するライトの2パターンから選べる。AUTOにしておくと、暗い場所で自動的に光ってくれる(ただ、かなり暗くならないと光らないようだ)

5種類の撮影シーンを用意する。“逆光”モードがなかなか実用的なのだ

photo 通常
photo 逆光モード
photophotophoto 撮影画像のサムネイル表示画面。サムネイルはすべて横位置で表示される。縦位置の写真は上下が少しトリミングされて表示される。また、カレンダー表示時はその日に撮った写真が背景に表示され、そこから閲覧することもできる(左)。表示する写真もかなりきれい。表示画面から拡大表示や壁紙などへの登録も可能(中、右)

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