次は青空。ケータイのカメラは意外にきれいな青空の描写を苦手とする機種が多いので、これはチェックしておきたかった項目だ。
単体で見ると、どれもなかなかである。並べると各機種それぞれの発色のクセが出ており、こちらもおもしろい。
ここでチェックしたいポイントは、空の色と煙突の白さ、そして空と比べると暗めな遠くの森や地面の色。N905iはややマゼンダがかぶる傾向で、要するに青空が少し紫っぽい。F905iは、空はきれいな青を表現したが、暗部がややくすんでしまいピントも甘い傾向だった(ちなみにF905iは、全体的にピントの精度が甘かったり、後ろに合ってしまうことが何度かあった)。
SO905iは、なんというかソニー製のデジタルカメラ“Cyber-shot”らしい色(色はきちんと出ているのだが、あっさり目というか)。P905iはハイコントラストで派手めのでき。なお、P905iの作例で左下にうっすらと余計なものが写っているが、これはわたしの指である。すみません。
さらに似た感じで、やや近距離からクリスマスツリーを青空とともに写した。
この作例は、ピントがちゃんと手前に来ているか(撮影は、赤い装飾のあるボールを中央に置いてAFロックをかけて行った)、ツリーのディティールがしゃきっと出ているか、背景の青空と前景の明るさのバランスはどうか、がポイントだ。
この作例で一番優秀だったのはP905i。ピントもちゃんと来ており、明るいところは明るく、影は暗くしっかりと描写した。期待どおりの絵だった。
逆にN905iは露出が前景のツリーに合ってしまったのか、妙に明るく仕上がってしまった。これは明るすぎかも。単体で見るとこれはこれで好みなのだが。
F905iとSH905iはややピントが甘かった。どれもほぼ同じ条件で撮ったのだが、特にF905iだけやや後ろにピントが合ってしまったのが少し残念だ。
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