au one ガジェットの使い方は簡単だ。対応端末では、待受画面で十字キーの上を押すと、EZニュースフラッシュや天気予報などのデスクトップコンテンツにフォーカスが移動するので、さらに上下キーを操作してガジェットの表示エリアを選択すれば、ガジェットが情報を表示する。
待受画面に表示できるガジェットは現状1つに限られており、待受に設定したガジェットだけが定期的に通信を行って情報を更新する。そのほかのガジェットは、ガジェットの表示領域を選択した後、左右キーで切り替えて表示させられるが、情報はそのつど手動で更新する必要がある。ただテレビのチャンネルを切り替えるような感覚でガジェットを切り替えられるので、多数のガジェットを利用していても比較的使いやすそうだ。ちなみに表示を切り替えても、ガジェットの領域から別のエリアにフォーカスが移動すると、表示は待受に設定したガジェットに自動的に戻る。
ガジェット表示エリアはアイコン表示領域と情報表示領域に分かれており、アイコンは左上/中央上/右上/左下/中央下/右下の6カ所のうちいずれかに配置できる。文字情報は空いている上半分、もしくは下半分に表示される仕様だ。
今回試用した端末では、各機種に共通でプリインストールされる「Eメール」「Cメール」「フォトスライドショー」「カレンダー」「ミュージックフォルダ」「発着信履歴表示」ガジェットと、メーカーによってプリインストールされる場合とされない場合がある「ガジェットとは」「au one メール」「au one GREE」「au one テレビ」「au one ブログ」といったガジェットが確認できた。
EメールやCメールは、その名のとおりEメールやCメールの未読を表示する。フォトスライドショーでは、データフォルダ内の画像ファイルをサムネイル表示し、次々とスライドショー表示が可能だ。カレンダーはカレンダーとスケジュールを表示するもので、ミュージックフォルダは端末内の音楽データを一覧表示し、再生したい曲を選んでLISMO Playerを起動できる。発着信履歴表示では待受画面で十字キーの右や左で表示できる発着信履歴を一覧表示する。
また、「au one テレビ」ガジェットでは、3時間に1回、設定したエリアで放送されている番組の情報が参照できるほか、オススメの番組を表示してくれる。また個々の番組を選ぶとブラウザでau one テレビのサイトに接続し、より詳細な番組情報も取得可能だという。ただし見たい番組を選ぶとそのチャンネルに設定してワンセグを起動する、といったことまではできないとのこと。
「au one メール」ガジェットでは、GmailベースのWebメールサービス、au one メールの着信などを確認できる。自動更新をするように設定しておくと1時間に1回通信を行い、新着のメールがあれば件名などを表示してくれるしくみ。au one メールのページを開き、新規にメールを作成する機能も用意されているほか、あらかじめ設定しておいた特定の文字列が入ったメールのみガジェットに通知するといったこともできる。
このほかau one GREEのアカウントを持っていれば、更新情報やあしあとなどが参照できる「au one GREE」ガジェット、au one ブログの新着エントリーなどを表示できる「au one ブログ」ガジェットなども提供予定だ。「ガジェットとは何か」を説明するガジェットも用意されている。
ここまでで紹介したガジェットのほかにも、au one ガジェットのプレスリリースでは、コンテンツプロバイダ各社から「ディズニーガジェット(仮)」「アイドル相性診断(仮)」「スクエニガジェット(仮)」など、さまざまなガジェットが提供される予定が明らかにされている。コンテンツによっては有料になるものもあるが、いずれもau one ガジェットのポータルサイトからダウンロードできるようになる。au one ガジェットのサイトには、au one トップから「カテゴリ検索」→「EZサービスで探す」→「ゲーム・便利アプリ」→「au one ガジェット」でアクセスできる。
評価機で試しにアクセスしてみたところ、また試験運用中と思われるサイトが確認できた。新着ガジェットの告知スペースが用意されているほか、ジャンルごとにガジェットを探すこともできるようで、今後多数登場すると思われるがジェットが容易に入手できる場になりそうだ。
実際にau one ガジェットを触ってみた感想は「結構重いな」というところ。ガジェット単体の動作速度にはそれほど不満を感じなかったものの、機能の切り替えなどにはもたつくこともあり、快適に使うにはもう少し高速になってほしいと感じた。説明員によれば、動作速度に関しては製品の出荷まで調整を続けるとのことだったが、大幅な高速化が望めるようなレベルではなさそうだ。とはいえ、au one ガジェットは機能として非常に面白く、コンテンツプロバイダなども比較的自由に開発できることから、とても大きな可能性を秘めているといえる。KDDIだけでなく、サードパーティーや端末メーカーが今後どのようなガジェットを開発してくるのかが楽しみだ。
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