KCP+プラットフォームで本格的に導入されたマルチタスクでは、画面を分割して利用できる機能もある。例えばワンセグを視聴しながらメールやEZweb、アクセサリなどが表示可能だ。
Bluetoothは、ハンズフリー、ステレオ音楽再生、ワイヤレスモデム、データ交換に対応。基本的にはW52Tなどの東芝端末と同じ機能で、使い勝手はほぼ変わらない。ステレオ音楽再生はLISMOミュージックプレイヤー、ワンセグなど機能単位でのサポートとなり、データフォルダからの動画再生などでは利用できない点もW52Tなどと同じだ。このあたりはauの仕様という事になるのだろう。
アラームは、アクセサリ機能の基本として気になる人も多いだろう。最大10件の設定ができスヌーズもサポート。キッチンタイマーとストップウォッチも装備し、ストップウォッチはラップ機能付きと芸が細かい。
一方で三洋端末として失った機能も結構多いようだ。音楽再生はLISMOプレイヤーに一本化されSDオーディオを廃止。高音質なAACコーデックで録音可能だったICレコーダー機能もなくなった。また発着信履歴からメールの送信、メールから音声発信といった三洋端末のお手芸であった強力な連携機能も、音声発着信履歴からは電話帳検索経由、メールは送受信メール履歴からの連携のみとなり、従来の三洋製端末ならではの使い勝手ではなくなった。
今回試用したW54SAは報道陣に公開された試作機であり、製品版とは最終的な仕様が異なる。しかしKDDIは「大きな仕様の変更は予定していない」と説明しており、このまま製品化されると考えて良いだろう。
残念に思う三洋端末のファンは多そうだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.