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» 2008年01月17日 22時10分 UPDATE

写真で解説する「L705i」(ソフトウェア編)

下り最大7.2MbpsのFOMAハイスピード対応機や世界最薄の防水ケータイ、ワンセグ対応モデル、デザインコラボモデルといった個性的な端末の中にあって、LG電子製の「L705i」はらくらくホンに近い簡単な操作性と見やすい表示が特徴のシンプルケータイだ。

[青山祐介,ITmedia]

 「L705i」は、2007年夏モデルとして登場した「L704i」に続くLG電子製の端末だ。上位モデルに位置づけられる「L705iX」が、同社のグローバルモデル「Shine」と共通のデザインコンセプトを持ち、下り最大7.2Mbpsの高速版FOMAハイスピード(HSDPA)に対応する個性的なモデルなのに対して、L705iは機能面ではWORLD WING(3G+GSM)に対応する点が目立つくらいの比較的シンプルな端末となっている。

 特徴的なのは、ディスプレイ下部には4つのワンタッチキーを備え、キーボードもドーム形のものを採用するなど、携帯電話に慣れていないユーザーに使いやすい配慮がなされている点だ。こうした仕様は「らくらくホン」にも通じるところがあるが、L705iは「シンプルで使いやすい携帯電話が欲しいけれど、らくらくホンのようなエルダー向きのものには抵抗があるという、40〜50代のユーザーをターゲットにしている」(説明員)という。確かに、ダイヤルキーにプリントされた文字は大きくはっきりとしているが、らくらくホンほど強調した表示ではない。

 こうしたユニバーサルデザイン的な配慮はソフトウェア面の随所にも見られる。「MENU」キーで呼び出すメニューは、出荷時から大きな文字のシンプルメニューになっている。一般的な携帯電話であれば、この中に通常メニューへの切り替え項目があったりするが、L705iでは、シンプルメニューの一項目として通常メニューがあり、そこで作業が終わって待ち受け画面に戻ると、再び「MENU」ボタンで呼び出されるのはシンプルメニューとなる。ちょっと複雑な設定をするために通常メニューに切り替えたはいいけれど、シンプルメニューに戻れなくなるといった、携帯電話の操作に慣れないユーザーにとってはとても使いやすい配慮だといえる。

PhotoPhotoPhoto 「MENU」ボタンで呼び出すメニューはシンプルメニュー(左)が標準。通常メニュー(中央、右)はその一項目的な操作体系になっている。もちろん設定すればいきなり通常メニューを呼び出すことも可能だ

3つの連絡先と1つの機能を呼び出せるワンタッチキー

 ディスプレイの下に並ぶ4つの「ワンタッチキー」は、左から3つが連絡先、一番右の「My」キーにはよく使う機能一つを登録することができる。[1]/[2]/[3]キーにはそれぞれ電話番号1件とメールアドレス1件を登録可能。各ボタンを押してそれぞれに登録してある相手先を呼び出し、その後[発話]キーを押すと電話発信、[メール]キーでメール作成に移行する。また、[My]キーにはメール、iモード、iアプリ、アドレス帳、データBOX、MUSIC、Lifekit、カメラの8つの機能の中から任意の機能を割り当てられる。

PhotoPhoto ワンタッチキーを押すとあらかじめ登録した相手先が表示される。この後、メールなら[メール]キー、通話なら[発話]キーを押すだけで操作が可能だ。右端の「My」キーを押すとあらかじめ登録した機能を一発で呼び出せる。デモ機ではスケジュール帳が一発で起動した
PhotoPhoto Myキーの設定は「Lifekit」の中にある「ワンタッチキー」項目から8つの機能を選ぶ

 L705iの表示はシンプルメニューを中心に、メールやiモード閲覧、電話帳などを最大30ポイントの文字サイズで表示可能。フォントは太く大きなデザインで、小さな文字が見づらいという年配のユーザーにも十分配慮がなされている。さらにL705iでは、らくらくホンが採用している、iチャネルの拡大文字表示にも対応。ヘッドラインを選んで情報を表示すると、通常のiチャネルより大きな文字で表示される。

PhotoPhoto iチャネルの詳細は大きな文字で表示可能。細かな文字が見えづらいユーザーにはとても使いやすい(左)。メールの表示は行数を減らして大きな文字を表示し見やすさに配慮。評価機を触った限りでは、日本語入力システムはインライン変換には対応しておらず、いったん変換パレット上で変換結果を表示させるものだった(右)

シンプル機ながら海外で使える便利な機能を搭載

 L705iはWORLD WING(3G+GSM)に対応しており、世界154の国・地域で使える。そのため、シンプルケータイながら海外に行ったときに便利な機能をいくつか備えている。その1つが世界時計とデュアルクロックだ。現在表示している時刻を元に、世界地図や一覧から都市名を選んで登録しておくと、一度に複数の世界各地の時刻を表示できる。選択できる都市名はかなりの数が用意されており、アメリカ合衆国などでは都市名のほかに、東部、中部、西部標準時といった選択項目も用意されている。デュアルクロック表示にすれば、都市・地域を2カ所選んで待ち受け画面に表示させることができる。

PhotoPhotoPhotoPhoto 登録した複数の都市・地域の時刻を一度に表示できる世界時計。都市の選択は世界地図や一覧から行う。サマータイムの設定もできる。またデュアルクロックは世界時計に設定した都市・地域からふたつを選んで待ち受け画面に表示できる機能も用意する

 さらに海外に行ったときに役に立つのが「単位換算ツール」。「ステーショナリー」の中にあり、長さや重さといった度量衡と温度、そして通貨を変換できる機能だ。度量衡と温度は変換元の欄に数字を入れるだけで、変換後の数字がすぐに表示される。一方通貨は、あらかじめ変換レートを登録しておく必要がある。できれば、通貨レートはiモードからリアルタイムに取得できたり、変換結果を電卓に渡したりできればさらに便利なのだが、残念ながらこうした機能はないようだ。

PhotoPhotoPhotoPhoto ステーショナリーの中にある単位変換ツール。度量衡だけでなく温度や主な単位系の速度も変換できる
PhotoPhotoPhoto 通貨はあらかじめそれぞれの為替レートを入力しておく必要がある。円、ドル、ユーロのほかに、任意の3つの通貨を登録可能

カメラの有効画素数は1.3Mピクセル

 カメラの有効画素数は約1.3Mピクセルと控えめ。撮影できる画像サイズはメニューアイコン用の80×70ピクセルからSXGA(1280×960ピクセル)まで8段階。設定時にはそれぞれの矩形サイズのマスクが画面上に現れる。機能は露出補正やデジタルズームなど必要最低限に絞られているが、「効果」メニューには「セピア」「白黒」「ネガ」といった遊び心ある編集機能も用意されている。カメラは背面の縁に控えめに組み込まれており、すっきりとしたデザインを崩さないように配慮された作り。これはサブディスプレイにも言えることで、普段はスピン加工を施したパネルの下に隠れており、キー操作などに応じて約1.3インチの液晶に映し出されたデジタル時計が浮かび上がる。

PhotoPhotoPhoto カメラは上下にズーム、左右に露出補正を割り当てるシンプルな操作系。ズームと露出補正操作時には画面右と下に大きなバーが現れるため設定しやすい
PhotoPhotoPhoto 撮影できる画像サイズは8段階で、最大でSXGAとなる。シーンモードなどはなく機能は絞られているが、セルフタイマーの秒数が変えられたり、画像をセピア調や白黒、ネガにするといった機能で遊べたりもする
PhotoPhoto  約1.3インチ(128×160ピクセル)の6万5536色TFT液晶を採用したサブディスプレイは、内側にスピン加工を施したパネルを透過して時刻などを表示する。ここに表示される時刻は4つのパターンがあるが、いずれもデジタル時計で白い大きな数字で構成される

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