写真で解説する、「WX330K」

» 2008年01月21日 20時10分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

 ウィルコムの春モデルとして3月上旬に登場予定の「WX330K」は、京セラ製のPHS端末。前モデル「WX320K」の流れを汲むスタンダードな音声端末という位置づけだが、1月21日に春モデルとして発表された音声端末の中では最も高機能だ。

 「シンプルで美しいフォルム」というデザインコンセプトのもと、丸みを帯びた形のWX320Kとは大きく異なる直線基調のデザインを採用。最薄部が15.6ミリというスリムボディに仕上がった。幅や高さはWX320Kより若干大きくなったが、それでも幅は50ミリに抑えられている。メインディスプレイが2.4インチに大型化され、microSDスロットやIrSimple準拠の赤外線通信機能を搭載するなど、ハードウェア面も強化している。

Photo 前モデルの「WX320K」からイメージを一新し、直線基調のデザインを採用。閉じた状態での下端とヒンジに接する部分にはメタル調のアクセントを施した。なおアクセント部もカラーリングに合わせて微妙に異なる色合いを採用。底面のデザインもシンプルだ

Photo 左側面にはカバー付きのイヤフォンマイク端子、右側面にはメモボタンとカバー付きのmicroSDメモリスロットを装備

Photo サブディスプレイは横長の1インチ。時計代わりに使う場合などに重宝する(左)。赤外線ポートはディスプレイ部上端に、操作部側のカバー内には充電にも利用できるminiUSB端子を装備。なお赤外線はIrSimpleに準拠する(中)。バッテリー容量は750mAh。連続待受時間は約580時間、連続通話時間は約7.5時間とWX320Kから大幅に強化された。ソフトウェア面では、新たにデコラティブメール(いわゆるデコメ)に対応。これはウィルコムのメールサーバの改修と合わせて実現した機能だ(右)

Photo キーはフルフレームレスになり、キートップのサイズが拡大。キータッチも悪くない。京セラ端末の特徴ともいえる独立したスクロールキーも方向キー上部に装備する
Photo メール作成画面では左ソフトキーが「装飾」となり、文字色、文字サイズ、動き、画像の挿入などが可能。メール作成画面ではデコレーションの指定がタグのように表示される点はおおむね携帯電話と同じだ(左、左中)。メニューにプレビューが用意され、送信前に送信先で表示されるイメージを確認できる(右中、右)

Photo デコラティブメールはテンプレートも利用でき、標準で複数のテンプレートが用意される。テンプレートのプレビュー機能がないのが残念

 デコラティブメールは典型的なHTMLメールであり、ウィルコムの対応端末間以外にもドコモ、au、ソフトバンクモバイルなどのHTMLメール対応端末との送受信が可能。ソフトバンクモバイルの911Tとの間でメールを送受信してみたが、問題なく利用できた。

Photo 左は911TからWX330Kへ、右がWX330Kから911Tへ送信したHTMLメール。受信はもちろん再現性にも特に問題はない
Photo メールの文字サイズは4段階に変更でき、デコラティブメールにも反映される

 microSDへの対応に伴い、データフォルダのメニューには「microSD」の項目が追加された。もっとも京セラ端末ではすでにWX310KがminiSDメモリカードに対応しており、これといって目新しい機能があるわけではない。

 ソフトウェアは新機能を除けば、おおむねWX320Kの流れを汲むものとなっている。一通りのアクセサリ機能を備え、Javaアプリにも対応する。

Photo データフォルダの項目に「microSD」が追加された。DCFにも対応しており、他の携帯電話やデジカメで撮影した画像にもアクセスできる(左、左中)。音声端末としての使い勝手はWX320Kから大きく変わっていない。オリジナルメニューにも対応している(右中、右)

Photo 電卓、アラーム、スケジューラなどアクセサリ機能も一通り装備。アラームは最大20でスヌーズにも対応。スケジュールはカレンダー形式での表示も可能だ

Photo Javaアプリはいくつかの体験版がプリインストールされるようだ(左)。メール機能はデコラティブメール対応に伴ってテンプレートの項目が追加された。日本語入力は読み予測や次文節予測もサポートする(左中、右中、右)

Photo リアリタイムで受信を確認できることから、今でもウィルコムユーザー間で利用する人が多いライトメールもサポート。アニメ絵文字も利用できる

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