写真で解説する「NM705i」(機能編)

» 2008年01月23日 01時01分 公開
[後藤祥子,ITmedia]

 ノキア製のドコモ端末「NM705i」は、手のひらサイズのコンパクトなストレート端末。同じ705iシリーズのストレート端末として登場した三菱電機製の「D705iμ」がスリムで縦長な板のような端末であるのに対し、NM705iは高さを抑えたコンパクトなボディに仕上げている。

 小さなボディにA2DP対応のBluetoothやGSM/3Gの国際ローミング、AAC/MP3/WMAの再生が可能な音楽プレーヤー、190万画素のカメラ、FMラジオなどの機能を備え、外部メモリ(microSD)に対応するこの端末は、ベーシックな機能を国内外で使いたい人向けの端末といえるだろう。

 ただ、ワンセグやおサイフケータイ、フルブラウザ、2in1、HSDPA、iチャネルなどのサービスに非対応なのは残念なところ。今後の対応に期待したい。

Photo 手のひらサイズのノキア製FOMA「NM705i」は、ビターオレンジ、スタイリッシュブラック、ノーブルホワイトをラインアップ。iモードや100Kバイトiアプリ、Bluetooth、赤外線、FMラジオ、音楽プレーヤーなどの機能を備えるが、ワンセグ、おサイフケータイ、直感ゲーム、着うたフルなどの機能には非対応となる

Photo 端末右側面に上下キーとカメラキー、左側面にスピーカーとmicroSDスロットを備える。上下キーは、通話時や音楽再生時はボリューム調整、カメラ利用時にはズームキーとして機能する。microSDスロットのフタはヒンジ付きのしっかりしたつくりだ

Photo 端末上部に電源キーを装備(左)。端末下部にはminiUSBポートとイヤフォン端子、充電端子が並ぶ。FOMA用の汎用ACアダプタは利用できず、充電は製品に付属する専用のACアダプタで行う(中)。キーはフレームレスタイプで、位置を把握できるよう切れ込みが入っている

Photo メインカメラは撮影補助用ライトを備えたパンフォーカスの190万画素CMOSで、マクロ撮影には非対応(マクロ切り替えスイッチは非搭載)。カメラキーを押すと横UIでカメラが起動し、デジカメライクに構えて撮影する

Photo カメラのユーザーインタフェース。静止画はメインカメラで最大1600×1200ピクセル、サブカメラで320×240ピクセルの写真を撮影できる。動画はメインカメラが最大320×240ピクセル、サブカメラが176×144ピクセル。ホワイトバランスは「自動」「晴天」「白熱灯」「蛍光灯」から選べる

待受画面からよく使う機能にアクセス、マルチタスク機能も

 NM705iは、待受画面上からよく使う機能にアクセスできるのも便利な点だ。待受画面上には最大6つまでの機能をレイアウトでき、メニューをたどることなくアクセスできる。この6つはカスタマイズも可能で、以下の30以上の機能から任意の機能を選んで設定できる。

  • 待受画面上に設定できる機能

「電話帳」「カレンダー」「メール」「新規メール作成」「新規SMS」「カメラ」「ギャラリー」「ミュージックプレーヤー」「モード」「テーマ」「ヘルプ」「Bluetooth」「接続状況」「ノート」「電卓」「コンバータ」「音声メモ」「ボイスキー」「時計」「microSD」「通信履歴」「ラジオ」「設定」「メニュー」「留守番電話」「ワンタッチダイヤル」「ファイルマネージャ」「ソフト更新」「USB」「ユーザー辞書」「携帯辞書」「iモード」「Snakes」「Marble Cannon」「チュートリアル」「iアプリ」「FOMAカードサービス」「製品情報」「同期」

 また待受画面上には当日の予定も表示され、一目でその日のタスクを確認できる。NM705iはPCとの間でスケジュールの同期が行え、Bluetoothに対応したPCならワイヤレスで同期できる。PCで入力した予定を待受画面で手軽に確認できるのはなかなか便利だ。

Photo 待受画面で[menu]-[0]を押すと、電話番号が表示される(左)。予定表は当日分の予定がポップアップで表示される(中)。待受画面上にはよく使う機能を6つまで配置でき、メニューをたどることなくアクセスできる。もちろんカスタマイズが可能だ。当日の予定も待受画面上に表示される(右)

 NM705iは他のFOMA端末と同様、マルチタスクにも対応しており、音楽を聴きながらメールを読み書きしたり、iモードサイトを閲覧することも可能。どの機能が起動しているかは[Menu]キーの長押しで確認でき、使っていない機能はここから終了させる。

 音楽プレーヤーはWindows Media AudioとMP3、AACに対応。これらのフォーマットで作成したPC内の音楽データは、製品に付属するソフトウェア経由で転送でき、取り込んだ楽曲は通話などの着信音に設定可能だ。

 イコライザは「ベースブースタ」「クラシック」「ジャズ」「ポップ」「ロック」が用意され、ステレオワイドのオン/オフやベースブースタのオン/オフも設定可能。残響というメニューも用意され、「路地」「バスルーム」「水中」「部屋(小)」「部屋(大)」「大ホール」から選択可能だ。ほかにもランダム再生のオン/オフ、「全曲」「1曲」から選べるランダム再生も用意される。

Photo 左から音楽プレーヤーのインタフェース、オーディオ設定、残響の設定

Photo バックグラウンドでの音楽再生中には待受画面上に表示される(左)。音楽プレーヤーのメニュー(中)。メニューから「音使用」を選び、「着信音に設定」を選択すると、取り込んだ楽曲を着信音に設定できる。実際に試してみると、通話の着信音として機能した

使いやすさに配慮したチュートリアルをプリセット

 海外メーカーの端末は、日本メーカーの端末と使い勝手が異なる場合もあり、NM705iも電源キー、発話/終話キー、ソフトキーの配置が一般的な日本の端末とは少々異なる。しかしNM705iには、初めて使うユーザーがとまどうことなく利用できるようチュートリアルが用意され、これがなかなかよくできている。キー操作が分からない時にも、取扱説明書を引っ張り出すことなくチェックできて便利だ。

Photo テキストとイラストで使い方を解説するチュートリアル。メニューの一番上の階層にある

Photo 待受カスタマイズ用のテーマはデフォルトのほかに8種をプリセットする。左からGoldfish、Heart in sand、Map、Noir

Photo Palm、Velvet、Waves、White

Photo メニュー表示はアイコンのほかにリスト表示とU字型、V字型表示を用意。U字型は上下キーで、V字型は左右キーでスクロールする

  • ↓U字型メニュー

Get Macromedia FLASH PLAYER このムービーをご利用いただくためにはFLASHプラグイン(バージョン8以上)が必要です。

  • ↓V字型メニュー

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