auの販売ランキングは前回と同様に、日立製作所製「Woooケータイ W53H」(キャリア総合2位)が首位を獲得した。
続いて2位にカシオ計算機製の「EXILIMケータイ W53CA」(2007年夏モデル)、3位にシャープ製の「W52SH」(2007年夏モデル)、4位に東芝製の「W53T」(2007年夏モデル)、5位に京セラ製の「W53K」がランクインした。
KDDIは1月28日、2008年春商戦向けのau新モデル10機種を発表。発売済みの「AQUOSケータイ W61SH」(今回6位)や2007年冬商戦に間に合わなかった秋冬モデルを含めて商戦に挑む考えだ。
かつて、新機種の発売とともに、売れ筋が新機種へすみやかに移る傾向だったau端末は、ドコモの現状とは逆に、いまだにランキング中半分の5機種を2007年夏発売の旧機種が占めている。
これは、KCP+採用機種の開発が遅れたため、2007年冬商戦向けラインアップが少なかったからだとも考えられる。実際、Woooケータイ W53Hを筆頭に、現行機種もそこそこ売れている。しかし、“そこそこ”であり、かつての新機種が見せたスタートダッシュほど鋭い動きはない。2007年11月に両社がほぼ同時期に開始した新たな端末販売制度はその方向性の違いで、売れ筋の状況も互いに入れ替わった印象だ。
この状況は、ラインアップ豊富な春の新機種で何か変わるだろうか。2月から順次発売する予定の春モデルが発売後、どのような動きを見せるか注目しておきたい。
ソフトバンクモバイルの販売ランキングは今回、ほとんどの機種で順位変動が発生する、やや大きな動きになった。
首位は、2007年6月の発売以来、初めて「810P」(パナソニック モバイル製)が獲得した。なお、810Pはソフトバンクモバイル端末として唯一、キャリア総合ランキングでも8位に入っている。
810Pは段差の少ない“フラットスライド構造”とシンプルなデザイン、豊富なカラーラインアップをそろえる2007年夏モデル。最近、値下げされるとともに、前回まで売れていた「705Px」の在庫がなかった店舗をいくつか確認。810Pのいきなりの躍進は、安価な端末を望む層向けの端末として、705Pxから売れ筋が移ったためだろうか。ちなみに前回2位だった705Pxは5位と、かなり順位を落としてしまった。
今回順位を上げたのは、810Pとシャープ製の「THE PREMIUM 821SH」(今回4位)、「GENT 812SH sII」(今回6位)、「THE PREMIUM 820SH」(今回7位)、パナソニック モバイル製の「MIRROR 821P」、Samsung電子製の「PHOTOS 920SC」の6機種。光学3倍ズームとキセノンフラッシュ、顔認識AF付きの5Mカメラ搭載ケータイとして登場したPHOTOS 920SCは今回、初めてのTOP10入りとなった。
さて、ソフトバンクモバイルの春モデルはauと同日の1月28日に発表し、2月上旬から順次発売する予定となっている。横開き3.5インチディスプレイとQWERTYキーボード搭載の「インターネットマシン 922SH」やタッチパネルとモーションセンサーを搭載するフルスライド端末「FULLFACE 2 921SH」、ドコモのP905iとほぼ同一のスペックを備える“VIERAケータイ”「920P」や“REGZAケータイ”「921T」などのハイエンドモデルに加え、スリム、防水、子ども・シニア向け、スマートフォンXシリーズなど、さまざまな特徴のある端末を多数用意したのが特徴だ。
これら新機種の登場でランキングはどう変わるか。携帯春商戦はもうすぐ始まる。
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