Mobile World CongressのHTCブースでは、欧州市場向けに展開している同社の製品やタッチパネルに対応したTouchFLO端末のデモを行っていた。
「HTC Shift」はWindows Vistaを搭載したタブレットスタイルのUMPC。ディスプレイ部分をスライドして引き上げるとフルキーボードが現れ、ディスプレイを立ればノートPCのようなスタイルで利用できる。Microsoftの「Origami Experience 2.0」を搭載しており、ディスプレイ左下のボタンを押すとWindows Vistaの画面から切り替わり、スケジュールやメール、RSSリーダー、メディアプレーヤーなどの機能に即座にアクセスできる。
本体サイズはタブレット状態で207×129×25ミリ、CPUはIntel A110/800MHz。無線LANに加えHSDPA/W-CDMA 850/1900/2100MHzとGSM 850/900/1800/1900MHzに対応する。今回の展示に合わせてスペインで販売が開始され、価格は1200ユーロ前後になるという。
GPS機能を搭載する「HTC Touch Cruise」は、UIにTouchFLOを採用したナビ対応のスマートフォン。同社のTouchFLO採用端末は、丸みを帯びたボディにエンジ色のカラーリングを施すなどシックでおしゃれなスタイルが特徴だが、このCruiseはメタリック感のある、いかにもスマートフォンライクな外観だ。北米向けとヨーロッパ/アジア向けの2モデルがあり、それぞれ対応するHSDPA/W-CDMAの周波数が異なる。
HTCブースには、日本で発売される端末のベースモデルも展示されていた。「HTC S730」はソフトバンクモバイルから発売される「X03HT」のベースモデル。横スライド式のQWERTYキーボードを内蔵した端末で、Windows Mobile 6.0 Standard Editionを搭載する。またTouchFLOのデモブースでは、同技術を搭載したTouchシリーズの3モデルが展示されており、このうちHTC Touch DualはNTTドコモから発売される「HT1100」のベースモデルだ。この端末のOSは同Professional Versionとなっている。
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