“くすぐる”仕掛け満載、mylo「COM-2」レビュー(4/4 ページ)

» 2008年02月20日 08時30分 公開
[渡邊宏,ITmedia]
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内蔵カメラのデキは?

 背面カメラの撮像素子130万画素。撮影モードは1280×1024(高画質)/1280×1024/640×480(高画質)/640×480/320×240の5つを切り替え可能。デジタルズームと、オート/太陽光/曇天/蛍光灯/電球のホワイトバランス調整も行える。マクロへの切り替えがレンズ下のスライドスイッチで行えるのはうれしい配慮だ。

 肝心の画質だが、露出補正こそは備えているもののオートフォーカスは備えていないのでピントは甘くなりがち。画素数などのスペック面も考えると、SNSやBlogへのアップやメモ用を前提とした撮影機能と割り切るべきだろうか。

photophoto カメラはシャッターボタンを押すことでも起動する(左)、撮影サンプル(右、リンク先は1280×1024ピクセル、高画質モードの無加工ファイル)

 撮影した画像はメインメニューから「Photo」――「カメラアルバム」、もしくは「Tools」――「ファイルマネージャー」――「内蔵メモリ」または「MemoryStick」――「DCIM」とたどることで確認できる。

 ファイルマネージャーからは撮影した画像ファイルや転送した楽曲/動画ファイル、ポッドキャストやRSSフィードといったダウンロードしたファイルなども確認できる。こうしたファイル類はメインメニューから対応するアプリケーションを立ち上げることでも確認できるが、PCの操作に慣れているユーザーからすればファイル単位で視認できた方がストレスを感じないだろう。

日本語入力は快適

 日本語入力は予測変換が搭載されており、入力モードはローマ字カナ変換のみ。キーの数が限られているため、数字や記号の入力時には「Fn」や「Sym」「Num」キーを組み合わせる必要はあるが、予測変換の精度も高いのでさほど入力にストレスは感じない。iPod touchも予測変換で日本語の入力が行えるが、やはりキーボードを備えている本製品の方が快適な入力が行える。

photophotophoto 日本語入力。語句を入力すると画面下に予測される候補が表れる

 myloは“my life online”を組み合わせた造語。確かに本製品は非常に多くの機能を備えており、Web閲覧からメッセージング/IP電話を使ったコミュニケーション、SNS/Blogへの写真付き記事の投稿まで、幅広くオンラインの楽しみをフォローしてくれる。これだけの豊富な機能を手のひらサイズへ凝縮したことは驚きに値する。

 実際、短期間ではあったが試用してみた感想は“楽しい”のひと言。Webを使った調べ物からGmailを使ってのメールのやりとり、SNSの閲覧までインターネットを利用するサービスのかなりを本製品がフォローしていることが体感できた。細部の質感も高いうえインタフェースも良くできており、モバイルアイテムとしての満足感も高い。久しぶりにこちらを“くすぐってくる”アイテムだ。

 それだけに内蔵カメラの性能など、細部に気になる点も見受けられるが、個人的に最も改良して欲しいと感じたのは、Web閲覧時の“もっさり”感。搭載するCPUのパワーやブラウザレンダリング能力に起因するとは想像するが、開くページに大きめのフラッシュ広告が入っているとレスポンスはかなり低下するようだ。(※初出時、マイク非搭載と記載いたしましたが内蔵しております。おわびして修正いたします)

 無線LANを搭載した、PDAではないポータブル「アミューズメント」マシンの種類も豊富になってきた。iPod touchやPSP、ニンテンドーDSしかり。立ち位置で言えば本製品と最も重複する部分が多いのはiPod touchだが、QWERTY配列のキーボードを備えている分だけ、本製品の方がより積極的にメールやチャット、SNS、Blogといったインターネット上のコミュニケーションサービスへ参加できる。

 約1年のタイムラグを置いて登場した2代目mylo、COM-2。ぜひとも3代目、4代目とバージョンアップを重ねて、キーボードを備えたポータブルアミューズメントマシンとしての立ち位置を確保して欲しいと思う。

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