インタビュー
» 2008年02月21日 18時50分 UPDATE

Mobile World Congress 2008:“Ovi”を軸にした、Nokiaのサービス&ソフトウェア戦略 (1/2)

インターネットポータルブランド“Ovi”を軸に、現在Nokiaが特に注力すること──それが「サービス」。YahooやGoogleらが積極的にモバイル分野へ進出する中、Nokiaの戦略は。Nokia サービス&ソフトウェア事業部 プロダクトマーケティング担当副社長のレン・プライヤー氏に話を聞いた。

[末岡洋子,ITmedia]
photo Nokia サービス&ソフトウェア事業部 プロダクトマーケティング担当副社長のレン・プライヤー(Lenn Pryor)氏

 携帯電話最大手のNokiaが現在、特に強化しているもの。それは“サービス”だ。

 同社は2007年にインターネットポータルブランド「Ovi」を発表し、2008年は関連サービスを順次拡充していく考え。米Yahooや米Googleらが積極的にモバイル分野へ進出する中、Nokiaはどのように戦うのか。Nokia サービス&ソフトウェア事業部 プロダクトマーケティング担当副社長のレン・プライヤー(Lenn Pryor)氏に話を聞いた。

ITmedia Nokiaのサービス戦略について教えてください。

レン・プライヤー氏(以下、プライヤー氏) Nokiaは2008年1月に組織を再編成し、モバイル端末事業は「ユニファイドデバイスグループ」として1つのグループになりました。サービス&ソフトウェア事業部はこのときに新しく生まれた事業部です。Nokiaの今後にとって非常に重要なビジネスを担う部署となります。

 Nokiaは携帯電話メーカーです。これまでを振り返ると、携帯電話は通話のツールから、SMSをやりとりし、カレンダー機能、WebやEメール、カメラや音楽も利用可能になるといった進化を遂げる──。つまり、コンピュータに近づいてきたのです。これがSymbianというOSの誕生につながります。我々はここに「S60」「Series 40」というプラットフォーム/インタフェース技術を持っています。

 ユーザーは現在、携帯電話でさまざまなことが行えます。Nseriesのユーザーは、写真を撮ってシェアしたり、動画を観たり、音楽を聴いたり。ゲームまで楽しめます。

 このような自然な進化を受けて、Nokiaも事業を拡大してきました。携帯電話でのエクスペリエンスを提供する、ユーザーがやりたいことを支援する──。これは非常に重要です。そのため、Nokiaはソリューションとして提供するためにソフトウェア&サービス事業を立ち上げました。対象は、一般ユーザーとビジネスユーザーの双方。端末はNokiaの端末はもちろん、Nokia以外の端末も長期的には対象となることでしょう。

 携帯電話経由で、さらにはインターネット上でもコミュニケーションやコラボレーション、共有、エンターテインメントを利用したいと思うユーザーのニーズに応えたい。モバイルとインターネットのエクスペリエンスを次のレベルに引き上げることを目指します。

ITmedia では、2007年8月に発表した「Ovi」について教えてください。

プライヤー氏 OviはNokiaのインターネットサービスブランドです。

 2007年、英国で音楽サービス「Nokia Music Store」、そのほか地図+ナビゲーション機能「Nokia Maps」を発表しました。先月はゲームの「N-Gage」もトライアルとしてリリースしました。

 今回のmobile World Congress 2008では、初のブランド「Share on Ovi」を発表しました。メディアシェアリングサービスで100以上のフォーマットをサポートし、写真や動画を共有できます。携帯電話から直接メディアをアップロードできるコンポーネントなどさまざまなコンポーネントもそろえ、携帯電話でもPCでも利用できます。

 Share on Oviは、Flickrなどの既存の写真共有サービスと比べ、100以上ものファイルをサポートするとともに、アクセス管理機能もあることで、コンテンツにアクセスできるグループを作成して共有できるのが特徴です。どの端末からでも自分のメディアにアクセスできるのはもちろん、その場で写真を選択してメールに添付して送信したり、Webにアップするといった作業も容易に行えます。もちろんFlickrやVoxなど、サードパーティのサービスもサポートします。

 Music StoreやMapsなどの個々のサービスは最終的に、Oviプラットフォームに統合指定区間替えです。現在、携帯電話とPC、インターネットの各レベルで統合の準備を推進しており、将来的には共通のIDで全てのOviサービスを利用できるようになります。写真と地図を組み合わせた情報表示、地図上でジオタグを利用した写真表示など、異なるサービスを組み合わせた利用方法も提案できることでしょう。

photophotophoto 「N82」でShare on Oviを利用する。自分のメディアコレクションを表示し(中)、誰と共有するかを容易な操作で管理できる(右)
photophoto 「N78」で写真をOviにアップロード(左)、Flickr、Voxなどの他サービスでの利用もサポートする(右)
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