インタビュー
» 2008年02月27日 15時12分 UPDATE

開発陣に聞く「P705i」:寝ながらテレビ、覗き見も防止──“やっとできた、わたしのスリムワンセグ”「P705i」 (1/2)

「ワンセグケータイ最薄」のスリムボディと柔和なデザイン、鮮やかなカラーリングを採用する「P705i」。同端末は主なターゲットとする20代から30代の女性ユーザーに向け、「ちょっと“おやじ”っぽいからイヤだ」という声から搭載するに至った機能もあるという。パナソニック モバイルのP705i開発チームに話を聞いた。

[岩城俊介,ITmedia]
photo 厚さ12.8ミリのスリムワンセグ「P705i」。カラーはMorning White、Premium Dark、Sunny Pink、Daylight Blueの4色を用意する

 ワンセグケータイ最薄(2007年11月現在)の12.8ミリ──。スリムなボディにワンセグ、フルワイドQVGAの3インチディスプレイ、おサイフケータイ、FOMAハイスピード(HSDPA)、手ブレ補正機能付きの200万画素AFカメラなど、705iシリーズながら多彩な機能をふんだんに盛り込んだ端末が、パナソニック モバイルコミュニケーションズ製の「P705i」だ。

 そのスリムで柔和な外観イメージとは裏腹に、P705iが豊富な機能を搭載する理由は、ターゲットユーザーとする「携帯は日用品。流行の機能は基本的に必要と考える20代前半から30代の女性」を常に頭に描いて開発されたからだという。

 ではこの端末に込めた意図とは何か。そしてどのような特徴を盛り込んだのか。パナソニック モバイルの「P705i」開発チームに話を聞いた。


photo パナソニック モバイルコミュニケーションズ「P705i」開発チーム。左から開発営業チーム主事の明 洋二郎氏、プロジェクトマネージャーの山口学氏、機構設計グループ主任技師の小林宰氏、電気設計グループ主任技師の島田肇氏

「アンテナがあると、ちょっと“おやじ”っぽい」

photo ワンセグ携帯最薄(2008年2月現在)の厚さ12.8ミリを実現するとともに、くせのないプレーンな印象を受けるデザインが特徴

── P705iの特徴を改めて教えてください。

プロジェクトマネージャーの山口氏(以下、山口氏) P705iは、ワンセグ、フルワイドQVGAの3インチディスプレイ、おサイフケータイ、FOMAハイスピード、AF付きの2Mカメラを12.8ミリのスリムボディに詰め込んだ端末です。

 いままで、当社の70xiシリーズはスペック的に他社に劣るところもありましたので、やり過ぎ感があるくらいまで積極的にがんばってみました。

── P905iに対して、P705iは何が違うのでしょうか。

開発営業チームの明氏(以下、明氏) ディスプレイの解像度やBluetooth、GSM国際ローミング、5Mカメラ、Wオープンスタイルなどが異なります。

 ただ、ターゲットと設定したユーザーがより喜んでもらえるような、P905iにはない独自機能も多く搭載しています。

── では、P705iはどんなユーザーをターゲットにしているのでしょう。

山口氏 開発時において常に頭に描いていたのは、20代前半から30代前半の女性です。今回は出席していませんが、内部コンテンツは女性スタッフも多く担当しています。

── 独自の機能とは例えば何ですか。


photo スリムなボディながら、ワンセグアンテナも内蔵する

機構設計担当の小林氏(以下、小林氏) 大きなポイントは、ワンセグアンテナを内蔵したことです。

 じつは、ワンセグ用のホイップアンテナを伸ばしていると、“なんだかおやじくさい……”と言われまして(笑)。私たち男性開発陣から見ると“メカっぽくていい”と思っていたのですが、そうではないという声はかなりあることに気がつきました。そのためワンセグアンテナの内蔵は、開発当初から徹底して取り組んだ仕様でした。

 もう1つ、「寝ながらワンセグを見たい」人のためにオフタイマーを新たに搭載しました。オフタイマーがなかったので「付けっぱなしで寝てしまい、朝起きたらバッテリーが切れていた」という悲しい声が届き、これはいけないと。

── 私も、その「起きたらバッテリー切れていた」を先日体験しました。

山口氏 P705iなら大丈夫ですよ。そのほか、これはワンセグだけなく全般に関連するものですが「ビューブラインド」という機能も新たに備えています。

 ビューブラインドは、多くのユーザーが最近かなり気にされる「横からの覗き見」を防ぐ機能です。画面全般のコントラストを下げることで横から見えにくくなるという仕組みです。効果は3段階に設定可能で、[8]キーの長押しでオン/オフを容易に切り替えられます。

 じつはこの機能は、企画していた社内男性スタッフの「“2ちゃん”を覗かれたくない」から始まったことなのですが(笑)

── 2ちゃんねる……ですか(笑)。私はまったく気にしませんけど。

山口氏 ええ、私も。「いったい、どんなスレを読んでいるんだ」と(笑)。ただ、プライベートなメールなどを横から覗かれるのは確かにいい気分ではありません。別売りの偏光シートなどを買っていただくことなく、標準で付けましょうということにしました。

photo スリム端末によくあるシートキーではなく、1つ1つが独立したダイヤルキーを採用する

── そのほか“らしい”ものも、外観から勘案するといろいろあるようですが。

小林氏 スリムボディとデザインはもちろんですが、キーの形状などにもこだわりを込めています。

 薄型ながら独立キーを採用したのは、指で触って凹凸がはっきり感じられるものの方がうれしいという声が多く寄せられたからです。

山口氏 そのほか、内蔵コンテンツにも「ムーミン」などのキャラクターを標準で内蔵しています。

── そういえば、なぜ「ムーミン」なのでしょう。

山口氏 過去、P702iで“リラックマ”、P703iで“リサとガスパール”コンテンツをプリセットしましたが「これがあるから」と選んでくれたユーザーが多くいらっしゃいました。ネームバリューがあり、幅広い年代のユーザーも楽しめる、受け入れてもらえるキャラクターは何か……こちらはかなり長期に渡り、検討しました。

 なお携帯サイト「P-SQUARE」には、プリセット以外のムーミンコンテンツとして、きせかえツールやデコメピクチャー、デコメ絵文字などを無料で提供する購入者特典も用意しています。


photophotophoto ムーミンのきせかえツールをプリセット。待受(左)やメニュー(右)以外に、電話発着信やメール送受信などの画面、バッテリー/電波アイコンなども一括で“ムーミン”仕様に変わる。ムーミンコンテンツはこれらのほかに、デコメ絵文字やテンプレート、デコメピクチャなども用意する
photophoto そのほか、机上などでワンセグを視聴しやすいよう、ななめに設置できるスタンド付きの専用の卓上ホルダ(別売りオプション)も用意する
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