ISDB-Tmm陣営、携帯向けマルチメディア放送の実証実験を開始

» 2008年03月05日 17時06分 公開
[ITmedia]

 ISDB-Tmm方式による携帯向けマルチメディア放送を推進するマルチメディア放送企画 LLC(以下、MMBP)が3月5日、同方式によるフィールド実験を開始した。東京タワーからVHF帯の実験電波を発射し、技術やサービスモデルを検討する。

 ISDB-Tmmは、地デジやワンセグと共通の国際標準であるISDB-T方式を発展させた放送方式。NTTドコモ、フジテレビ、ニッポン放送、スカイパーフェクト・コミュニケーションズ、伊藤忠商事が参画するMMBPでは、映画や音楽、スポーツ、ニュース、電子書籍などのマルチメディアコンテンツを、ダウンロード型とストリーム型の組み合わせで配信するための方式としてISDB-Tmmを提案している。

 携帯向けマルチメディア放送については、2011年のアナログテレビ放送停波後のVHF/UHF帯の獲得を目指して各社が事業化に向けた動きを活発化させており、KDDIとソフトバンクモバイルは、QUALCOMMの携帯向け放送規格「MediaFLO」の導入に向けた企画会社「メディアフロージャパン企画」「モバイルメディア企画」をそれぞれ設立した。メディアフロージャパン企画は2007年11月、UHF帯を使ったMediaFLOの実証実験を開始しており、2008年にはVHF帯での実証実験も行う予定としている。

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