では、まず気になる画質を見てみよう。いつもの黄色い象のすべり台から。
SO905iCSは撮影時にカメラの向きを検知することで、端末を縦向きにすると縦位置、横向きにすると横位置で撮影できる。この機能は本職のデジカメでは一般的になってきた機能だが、ケータイカメラではおそらくはじめてだろう(撮影スタイルや撮影サイズによって向きを切り替える端末はあるが)。うん、素晴らしい。
これなら、写真をSNSやブログなどに直接投稿したときに90度傾いて掲載されたり、撮った後でいちいち編集する必要もない。この機能は他社も追随してほしい。
次はあずまや。これは同じソニー製デジカメ「Cyber-shot DSC-T2」(レビュー参照)の500万画素モードで撮ったものと比較してみたい。
明るさが少し違うのは、両者の測光方式が違うためかと思う(SO905iCSは“中央重点測光”、一方のCyber-shot T2は“評価測光”)。
等倍に拡大してディテールを見比べると、本職デジカメのレンズ性能や撮像素子の大きさ(DSC-T2の方が少し大きい)の性能差が出てくるものの、なかなかよい絵に仕上がったのではないだろうか。細かく言うと、細かい枝のパープルフリンジ(エッジが紫色になる現象)はやや気になるかな。
続いて光学3倍ズームをチェックしよう。
3倍ズームといえどもここまでできる。望遠時の画質も悪くなく、陰影がしっかり出ている。さらにデジタルズームを併用するともっと大きく撮れる。
ズーミングはダイヤルキーの[iモード]キーと、[iチャネル]キーで行う。そう、本体をデジカメのように横向き構えると、Cyber-shot Tシリーズのズームレバーとちょうど同じ位置にくるのである。そこも“Cyber-shotを使っている”ような気分になれるポイントの1つだ。
今度は日なたで寝ている猫を望遠で撮影。近づきすぎるとシャッターチャンスを逃しがちな被写体(この場合は、おそらく目を開けてしまったり、逃げてしまう)も、すこし遠くから望遠が使えると、このような写真が撮れる。
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