「ムーバの新規契約終了時期はまだ決まっていない」──ドコモがコメント

» 2008年03月12日 09時56分 公開
[ITmedia]

 時事通信は3月11日、ドコモが「ムーバの新規契約を在庫限りで打ち切る」と報じた。NTTドコモはこれに対し、「当社としてムーバの新規契約を終了する時期はまだ決めていない」とコメントしている。一部では「2008年9月に新規契約を終了する」とも報道されているが、撤退時期はまだ明確に定めていない。

 ドコモの“ムーバ”は、1991年に開始したアナログ方式の携帯電話サービスから用いられている名称だが、現在のムーバは1993年に始まったPDC(デジタル)方式の携帯電話サービスを指し、主に第3世代携帯電話サービス“FOMA”と区別するために用いられている。PDC方式のムーバは2012年に再編が予定されている800MHz帯の周波数を使っており、利用期限が2012年7月までとなっていることから、ムーバサービスは2012年に終了することがすでに明らかにされている。

 今回の報道は、電子情報技術産業協会(JEITA)が3月11日に発表した2008年1月の移動電話国内出荷台数実績で、2G携帯電話の出荷実績が0台だったことに端を発していると推測できる。実際、ドコモは2007年末でムーバ端末の新規調達を終了しており、NECやパナソニック モバイルコミュニケーションズも生産は終了しているという。

 ただ、ドコモ広報部では「現在総合カタログには4機種の端末を掲載しており、場所によってはそれ以上の種類から端末が選べる。端末の持ち込みによる新規契約も可能で、在庫がなくなった時点で新規契約を終了するといったことはまだ決まっていない」と話した。

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