前回から春の新機種が上位に入る変化が見られたau端末。今回はさらにその傾向が高まり、ようやく新機種へ人気が移ってきた。
首位は、日立製作所製の「Woooケータイ W53H」が獲得。W53Hは1つ前の2007年秋冬モデルだが、機能やデザイン、そして(1つ前のモデルだけにやや安い傾向の)価格面が評価され、人気が継続している。なお、2008年1月には新色「フレンチピンク」と「アラビアンブラウン」も追加。全5色の上質なカラーを用意するのもポイントのようだ。
続いて2位は、シャープ製の「AQUOSケータイ W61SH」(前回3位)、3位に三洋電機製の「W54SA」(前回20位)、4位にカシオ計算機製の「W61CA」(前回2位)、5位に京セラ製の「W53K」(前回4位)がランクイン。数週間前、旧機種ながら上位を占めていた「EXILIMケータイ W53CA」(2007年8月発売)や「W52SH」(2007年7月発売)は今回、かなり順位を下げた。携帯ショップ店員によると「2007年秋冬モデルの価格もほぼ同じくらいに下がってきているので、価格面のメリットがやや薄まっている」とのことだ。
今回注目したいのは“ようやく”発売されたW54SAである。前回のランク圏外からいきなり3位に、キャリア総合ランキングでも4位に入る躍進を見せた。W54SA発売までの経緯を改めて見るとこれまでにないほどの紆余曲折を経たが、このKCP+採用のハイエンド機種を「待っていた」人が非常に多かったことがうかがえる。
さて、auの2008年春モデルはまだ「W61SA」「W61T」「Cyber-shotケータイ W61S」など、KCP+採用端末を含めた4機種が残っている。2007年秋冬モデルをようやく全て発売し終えたわけだが、これら春モデルの発売はいつになるのだろうか。ちなみに、「Cyber-shotケータイ W61Sは、おそらく春商戦に間に合わない……。発売は4月になってからでしょう」(携帯ショップ店員)という声も聞かれる。
3月に入り、2008年ソフトバンクモバイル春モデルのハイエンド機種が続々登場し、ランキングも大きく変動する予兆が見られる。
今回の首位はシャープ製の“PANTONEケータイ”「812SH」(2007年2月発売、2007年12月に新色投入)。全24色も用意する豊富なカラーラインアップとデザインに加え、購入時の実質負担額が安価であることがポイントになっている。新規契約する学生向けの「ホワイト学割」で契約する人(親子連れ)も多いようだ。
続いて2位に、パナソニック モバイルの“VIERAケータイ”「920P」(前回4位)、3位に東芝製の“チタンケータイ”「814T」(2007年7月発売)、4位にシャープ製の“オトナ向け”「GENT 812SH sII」、5位にパナソニック モバイル製の“スリムスライド”「810P」(2007年6月発売)が入った。
ハイエンド新機種の先陣を切って登場した920Pは、前回の初登場4位からさらに順位上げて2位に食い込んだ。キャリア総合でも7位に入るほど売れている821SHにはまだ届かないようだが、現在、ソフトバンクモバイルの2008年発売モデルでランクインしているのは本端末のみである。
そんなランキングの変動を期待させるハイエンド新機種。今週はシャープ製の“フルスライド第2弾”「FULLFACE 2 921SH」が登場。15日に東芝製の“REGZAケータイ”「921T」も発売する。
さらに、ソフトバンクモバイルの直販サイト「ソフトバンクオンラインショップ」で、“フルキーボード搭載”「インターネットマシン 922SH」の予約受け付けも始まった。価格は、新スーパーボーナスを利用した新規一括価格が9万5520円。24回分割払いで3980円/月、スーパーボーナス特別割引額の2000円/月を適用した実質最小負担額が1980円/月(総額4万8000円)。発売も間近と思われる。
これら注目のハイエンド新機種と、新生活向けとしてここ最近はさらに売れている安価な旧機種、この勢力図はどのように変化するだろうか。次回以降のランキングに期待したい。
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