最近、ようやく春の新機種が順位を上げてきたau端末の販売ランキング。この傾向はそのまま定着したといえそうだ。
今回の首位は前回と同じく、日立製作所製の「Woooケータイ W53H」(2007年秋冬モデル 2008年1月に新色を追加)が獲得。連続首位記録を「3」に伸ばした。
続いて2位にシャープ製の「AQUOSケータイ W61SH」(前回2位)、3位にカシオ計算機製の「W61CA」(前回4位)、4位に京セラ製の「W53K」(前回5位)、5位に三洋電機製の「W54SA」(前回3位)が入った。
現在人気のWoooケータイ W53Hと同じ日立製作所製端末には、2008年春モデル「W61H」もある。ただ、W61Hはまだ発売されていない地区(3月21日現在、東北、関東、中部、関西、四国、九州エリアで未発売。発売日も未定)があるためか、ランキングにも登場していない。発売日があやふやなのはなぜか。「商品戦略の一環」とのことのようだが、W53Hと基本スペックはほぼ同じであり、ただでさえすぐ「1円/0円」になってしまうau端末、そしてそのデザインから想定ターゲットがやや若めと想像できるW61Hは遅くなればなるほど売れなくなってしまう気がする。ともあれ、全国で発売された後にどのような結果になるか見守りたい。
一方、新プラットフォーム「KCP+」を採用するW54SA(今回5位)とソニー・エリクソン製の「W54S」(今回6位)、東芝製の「W56T」(今回10位)の3機種は、今回すべてランクインを果たした。3月11日に3度目のソフトウェア更新を行い、ユーザーも「もうさすがに大丈夫かな」と判断して購入するようになってきた結果か、じわじわ人気は上がっている。
ただ、販売店によってはこれらの端末も、(一時的なセールだったかもしれず、かつ、店舗の定めるオプションの加入によりという条件もあるが)もう「1円/0円」としていた店舗を多く見かけた。それならばau端末の中ではやはり売れるだろうと思うところはある。
ソフトバンクモバイルの販売ランキングは、3月に入り9xx型番のハイエンド新機種が続々発売されたためか、順位の変動がやや大きくなっている。
今回の首位はシャープ製の“PANTONEケータイ”「812SH」(2007年2月発売、2007年12月に新色投入)が獲得。続いて2位に東芝製の「814T」(前回3位)、3位にパナソニック モバイル製の「920P」、4位にシャープ製の「FULLFACE 2 921SH」、5位に「GENT 812SH sII」が入った。
3月14日発売のFULLFACE 2 921SHは、初登場で4位にランクイン。2日間のみの集計ながら、この結果はなかなかといえるだろうか。次回、ハイエンドモデルで先に発売した920Pとどんな争いをするか楽しみだ。さらにこの先、「インターネットマシン 922SH」や「X02NK」など前人気の高い機種の登場も控えている。
さて、ソフトバンクモバイル端末は812SH(2007年春モデル)が強い。キャリア総合ランキングでも前回の7位から大きく順位を上げ、3位になった。また、“薄型チタンボディ”が特徴の814T(2007年夏モデル)も今回は2位にまで上がっている。この2機種を筆頭に、FULLFACE 2 921SHと920Pのハイエンド新機種以外はすべて2007年発売モデルが占めていることに気がつく。
ハイエンド機種以外の2008年春モデルは旧機種より売れていない。しかし、今後も売れないとは限らない。これらロー・ミドルクラスの機種は最近、次のモデルが登場し、“値下げされてから”売れてくるからだ。ユーザーは、それだけ携帯の価値をシビアに判断している。
ソフトバンクモバイル端末の人気動向を見ていると、携帯に新しい機能を積極的に望む層と、それほどこだわらずに日用品として携帯を購入する層が二極化している傾向がよく分かる。
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