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» 2008年03月28日 18時50分 UPDATE

Mobile&Movie 第300回:クロサギ「キッズケータイって知ってますか?」

映画に登場する“モバイル製品”をチェックする「Mobile&Movie」。今回ご紹介するのは、人気コミックを映画化した『クロサギ』。ケータイやインターネットを駆使した詐欺のテクニックに驚かされます。【ネタバレ注意】

[本田亜友子,ITmedia]
作品名クロサギ
監督石井康晴
制作年・製作国2008年日本作品


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 今回ご紹介する作品は、人気コミックのドラマ化が好評だった『クロサギ』。詐欺師をだます詐欺師=クロサギが、新たな巨悪に立ち向かいます。携帯電話やインターネットを駆使した、詐欺のテクニックが満載。以下、内容に触れますので、これから見る予定の方は注意して下さい。

 黒崎(山下智久)は、父親が騙されて家族を失ったことから、“詐欺師をだます詐欺師=クロサギ”として、裏社会を渡り歩いていました。黒崎がターゲットにする詐欺師の情報は、桂木(山崎務)から買い取って、綿密な下調べをしてから近付くのがルールでした。しかし、桂木こそが詐欺師界の頂点に立つ男。クロサキはジレンマを抱えつつも、桂木とは友好な関係を保っていました。

 桂木が今回教えたのは、贈答詐欺を得意とする石垣(竹中直人)。これまで企業の社長などと親しくなり、高価な実印などをプレゼントして油断させた上で、書類を偽造し、会社を乗っ取るというものでした。石垣の被害にあった桶川(飯島直子)と黒崎は接触し、石垣の手口の汚さに報復を決意します。桶川には病に苦しむ娘がおり、そんな娘も利用して石垣は金をだまし取っていったのでした。

 まず黒崎は石垣の手法を利用して、自らが社長に変装し、おびき寄せました。まんまとエサにつられてやって来た石垣は、黒崎を社長と信じて、親しくなろうと必死に。やがて石垣が印鑑を持ち出した頃、黒崎もプレゼントを用意します。それはマネーロンダリング可能な電子マネー。自宅のパソコンでコツコツと作成した、ニセの電子マネーのチャージサイトを披露し、石垣の部下ともども信用させたのでした。

 数日後、ニセのサイトには5億円が振り込まれていましたが、これはすべて黒崎の銀行口座にスルー。石垣から金を奪い返すことができたと喜んだのも束の間、桂木の秘書(奥貫薫)から携帯電話に連絡が入ります。

 「あなたの口座に振り込まれた5億円、暴力団のものよ」

 それは石垣の金ではなく、石垣の部下がマネーロンダリングできる電子マネーを暴力団に紹介し、振り込ませたものだったのです。石垣の部下は暴力団の怒りを買い、やがてニュース沙汰になる事件が起きます。自分のせいで犠牲になった姿を見て、落ち込む黒崎。隣人のつらら(堀北真希)も、いつもと様子が違う黒崎を心配します。

 しかし、黒崎のターゲットはあくまで石垣。石垣に何のダメージも与えていないことを悔やみ、黒崎は新たな闘いを挑みます。一度だました相手を、2度目にだますのは至難のわざ。黒崎は危険な賭けに出ます。そして、それとともに桂木との確執も生まれ始めます。

 「キッズケータイって知ってますか?」

 周到に用意された罠に落ちていく石垣。携帯電話の機能を駆使した、黒崎のトリックは映画の最後ですべて明らかに!

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