3月はもう終盤、2008年春の新機種もほぼ出そろってきた。今春、携帯を購入しようと考える人はもう新しい携帯を手に入れただろうか。今回の販売ランキングはそれを表すように、「そろそろ携帯春商戦は終わりか」と思えるほど大きな変動がない結果になった。
首位は富士通のユニバーサル端末「らくらくホンIV」が獲得。連続首位記録を「2」に伸ばした。続いて2位にパナソニック モバイルコミュニケーションズ製の「P905i」、3位にシャープ製の「SH905i」(前回4位)、4位にNEC製の「N905i」(前回3位)、5位にパナソニック モバイル製の「P705i」が入った。
TOP10に入った機種のうち、やや大きな動きを見せたといえるのはシャープ製の「SH705i」(前回10位)と「SH903iTV」(前回ランク圏外)の2機種くらいだろうか。シャープ製の70xiシリーズはここ最近まで2007年夏モデル「SH704i」の人気が継続していたがここに来て変化が見られ、新機種SH705iの人気が上がってきた。一方、“ドコモのAQUOSケータイ”としては新機種の「SH905iTV」より、旧機種だが安価に販売するSH903iTV(2007年2月発売)の方が人気があるようだ。
ドコモは、3月19日に発売したノキア製の「NM705i」で2008年春モデルをすべて発売し終えた。(まだ商戦は終わっていないので変動する可能性はあるが)2008年の春商戦は、905iシリーズと705iシリーズを含めて全23機種もあったためか、常にランクインする機種がいつもより少なかったように思える結果だった。
13機種ある705iシリーズは、P705iとSH705i、NEC製の「N705i」の人気が高いが、ユーザーのライフスタイルに沿い、機種数を増やしつつ想定ターゲットを明確にする(やや絞る)ラインアップとなれば、比較的幅広くターゲットを設定する905iシリーズより販売数が劣るのは仕方ない。同様に、SH905iTV以外の「P905iTV」、「SO905iCS」の905iシリーズ企画端末もランクインは果たせていないが、それも想定されていると思われる。今後もドコモは、数が出る“何でも入り”の90xiシリーズと、特定のユーザーニーズに向け特化した70xiシリーズという2分化したラインアップで展開していくのだろう。
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